広告で出てきたDownswingってバンドが

なかなかに良さげだった件。

音楽性、ライブスタイルからして

ハードコア系かな?

今後ちょっと追っていこうかしら。

どうも、トトです。



さて、それでは過去作を2枚挟んだところで

そのWSSやOMMの作品を取り上げた時代にいたバンドはの

新譜を取り上げていこうと思います。

こちらはFearless Records所属で、

この世代のプログレッシブメタルコアとして

一角を担うほどのバンドではなかったでしょうか。


思わぬところで↑ドラマーのソロ作が先に出ましたがw

そんな今年94枚目の新譜レビューは

こちらの作品です。





20220902_005816
Oceans Ate Alaska『Disparity』
01. Paradigm
02. Nova
03. Metamorph
04. Shallow Grave
05. Sol
06. Dead Behind the Eyes feat. Eric Vanlerberghe
07. Plague Speech
08. Disparity (Interlude)
09. Emtpy Space
10. New Dawn
11. Hallucinogen





UKのプログレッシブメタルコアOceans Ate Alaska

5年ぶり3枚目となるアルバムDisparity

他の新譜よりもひとあし早い木曜日の9/1に

Fearless Recordsからリリースされました。


今作では

前作『Hikari』でボーカルを担当したJakeが抜け、



オリジナルメンバーであるvo/Jamesが2020年に復帰

Jamesの復帰作という面もありますね。


そんなJamesは、あるメディアのインタビューで

俺たちにとっては、リスナーを元気づけるためのものなんだ。自分たちが望む変化になれると実感し、力を得てもらいたい。それは今でも変わらない。アルバムを出すのは久しぶりだけど、俺たちはここにいるんだ。

と、語っています。

やっぱコロナが影響してるのかね?

と思ってしまうような言葉でもありますね。

そうしてバンドへと復帰し、

リスナーを元気づける為の最新作

早速、聴いていこうと思います。





Paradigm
冒頭から激しいスクリームから幕を開ける1曲目。
初っぱなからJamesくるねぇ(* ゚∀゚)
そして早くもブレイクダウンに入ると共に変拍子なギター
さらに同時に展開する汚ぇラップ調(褒め言葉)ボーカルは
まさにAttilaさながらでいいな(* ゚∀゚)
そのあとのブレイクダウンではds/Chrisのドラミングが光る。
そのブレイクのあとには、冒頭にもあったけど
クラシカルな雰囲気を持つ女性のようなコーラスが
神聖さを醸してて良い。
it's our paradise!!
のシンガロングと共にラストサビへなだれこむ。
1曲目としては申し分ないアグレッシブな曲で、
これが3分未満というコンパクトさも驚き。


Nova
ヘヴィなギターと共にフェードインしてきて
We are nowhereeee!!
と咆哮一発!始まる2曲目。
その厳ついスクリームから激重ブレイクダウン、
そしてChrisの高速ブラストが火を噴く。
なんかデスコア、メタルコアしてた初期の
Bring Me The Horizonの雰囲気あるな(* ゚∀゚)イィ…
その印象を消し飛ばすクリーンボーカルがまた良い。
Super novaaaaa!!!
と叫んで入るブレイクダウンがまた最高で、
そのスクリームはこちらもシンガロングを煽られる。





Metamorph
確かJames復帰後、初の曲となった3曲目。
そんなJamesの野太いスクリームから幕開け。
バックにはシンセも鳴り、ここでもラップ調のボーカルが。
four! three! two! crew! 
ヾ(* ≧□≦)ノ Go!!
と、ブレイクダウンに入るところはコーラス共々、
こちらも叫びたくなるシンガロング感。
重く、テクニカルなリフも展開される
プログレッシブメタルコアと呼ぶに相応しいサウンドに。
サビではクリーンで歌われるものの、
クリーンとシャウトの中間のようなボーカルがまたgood( ´∀` )





Shallow Grave
ここまでの3曲よりも、
どこかキャッチーさを感じるイントロの4曲目。
冒頭を抜けると静穏パートでクリーンを静かに歌い、
すぐにまた激しいサウンドとスクリームに切り替わる。
そのまま入るサビではおーおーコーラスが響くことで
やはり他の曲よりもキャッチーな面が秀でる気もします。
BメロはDjent/プログレな変拍子な展開があったり、
要所要所はしっかりコア層向けですけどね。笑


Sol
シンセと共にクリーンで歌い出すところが、
今度は最近のBMTHっぽさが垣間見える5曲目。
しかし、始まってしまえば低く刻むリフに
バカスカドカドカ叩くドラムにと
今のBMTHとは全く違う顔が表れます。
シンセと共にクリーンで歌うサビの歌メロや良し。
そのままの流れでクリーンで始まるBメロが
小気味良いドラムとベースのリズム隊がメインのとこ
めっちゃ良いヾ(* ゚∀゚)ノ
終盤のブレイクダウンでは変拍子なギターも(* ゚∀゚)イィゾー





Dead Behind the Eyes feat. Eric Vanlerberghe
6曲目はここまででも大いに存在感のあった
Chrisがド頭から意味不レベルな高速ブラストで幕を開けます。
これが曲中に何度も来るし、もはや笑えてくるなw
やっぱこの手のバンドはギターが注目されがちだけど
OAAに限ってはChrisがバカテクすぎてギターが霞むw
加えて、既にJamesが十分すぎるほどのボーカルなので
ゲストであるI PrevailEricも存在感が薄すぎる気がw
入れるんだったらクリーン歌える人を選出した方が
振れ幅的にも存在感を示せた可能性が大きかったのでは…
ってことで、今作でも上位の攻め感を誇る曲で
このアグレッシブさは上がりますねヾ(* ゚∀゚)ノ


Plague Speech
これまでも初期、現行とBMTHの影響を感じてきましたが
この冒頭のスクリームの感じもまさに
初期のBMTH(Oli)みたいよね、っていう7曲目。
そして、前曲から続くこの曲も攻め感満点!
しかし、サビでクリーンが響く分こちらが劣るか。
劣るとはいえ、マイナス面の劣化ではなく、
あくまでアグレッシブな面での劣化って面でね。
それを払拭するレベルで、ダウンテンポにズーンと落とす
ブレイクダウンがまたイィヾ(* ゚∀゚)ノ
そこから終盤に向けギアを上げていく展開も◎


Disparity (Interlude)
ここまでの勢いがウソみたいに落ち着いた
アンビエント感のあるインタールードの8曲目。
ある種の急転直下に切り替わる落差がすごいな。
打ち込みやピアノを用いて、幻想的な雰囲気を作り上げる
およそ90秒のショートトラック。


Emtpy Space
前曲から繋がるような落ち着いた雰囲気で
旋律的なギターが静かに響くサウンドの中、
冒頭から叫ぶJamesで幕を開ける9曲目。
しかしゆっくり、徐々にテンションを上げていき
サビからはJamesの低音スクリームと共に
サウンド面もヘヴィに本格化します。
Bメロそのままヘヴィサウンドを継続しつつ、
ブレイクで落とし、Jamesの汚いスクリームのあと
クリーンを取り入れることでギャップを生む。

何気にJamesは高音低音、どちらもイケるボーカルで
その切り替えというか、これ1人で歌ってるのか…
と、錯覚しそうになるほど振り幅ありますね。
これでクリーンまで歌うってんだから大したもんです。



New Dawn
10曲目はイントロからダークでヘヴィなギターが鳴る。
そこに入ってくる低音のスクリーム。
ドゥーム的な雰囲気すら感じさせるほどの重低音で
ズンズン進んでいく感じは今作の中でも唯一無二。
2分以下の短い曲ながらインパクトは抜群です。

そんな短い曲ながらもMVも用意されていて、
この曲調に合った映像を繋ぎ合わせた
雰囲気バッチリのMVになっているのも○





Hallucinogen
打ち込みから始まるラスト11曲目は、まさにタイトル通り
幻覚でも見ているような不思議な感覚のサウンドを展開。
幻覚が解けると同時に、本来の低く攻めたサウンドと
厳ついスクリームなメタルコアに意識を持っていかれます。
波打つように抑揚するギターサウンドに、
静かに歌うクリーンの裏で重くリズムを刻むベース、
ブレイクダウンは言うまでもなく申し分なし。
メタルコアパートは余計なシンセや打ち込みもなく、
シンプルにバンドサウンドで攻めてるのがとても良い。
後半、再び幻覚に惑わされたと思いきや
ブレイクダウンで(* ゚д゚)ハッとさせられ、
ちゃんと現実に引き戻してくれる終わり方で締めます。笑





以上、

Oceans Ate Alaska『Disparity

でした。

James復帰作としては

申し分ないのでは?(* ゚∀゚)

十分、元気が出る作品になってると思います。

そんな多彩なボーカルバリエーションのJamesを支える

重くプログレッシブなバンドサウンドもさすが。

前作『Hikari』では、そのタイトル通り

和の要素も取り入れた、ある種の繊細さもありましたが

今作はJames復帰と共に原点回帰!というか

OAA本来のプログレッシブメタルコアを

これでもかってほど全開にしているのが良いですね。

Alpha Wolfの重さに、テクいギターや

さらなるバカテクドラムが搭載された感じ。

まぁ、そもそも

Alpha Wolfよりも先達バンドなんですけど。笑


この作風なら、年末のアルバムランキングにも

既に5枚以上出揃っているメタルコア部門、プログレ部門、

どちらに選出しても上位に食い込めるのでは?

そんなことを思えるほど良作でした。

Oceans Ate Alaska『Disparity

オリジナルメンバーであるvo/Jamesの復帰作

文句なしのプログレッシブメタルコアになっています。

是非ぜひ、ご一聴。





関連記事