昨日、髪を切りに行ったついでに

Dance Gavin Danceのアルバムアートワークでお馴染み

マティアス・アドルフソンの展示会を見てきました。

DSC_0039

展示会ってほど大規模なものではなかったけど、

こういうのをPCやスマホ越しではなく、

自分の目で間近にその作品を見るのも良い機会です。

改めて、キャンパスの中に描かれた

細かく緻密な世界観は驚愕でしたね。

こういうところで写真を撮るのは非常識だと思うので

さすがに画の写真は撮りませんでしたが

Dance Gavin Dance_Downtown Battle Mountain 2

↑DGDの初期作『Downtown Battle Mountain Ⅱ』の原画というか

大元となる『New Future』という作品も置いてありました。

フツーに販売もしていたので、財布と相談の上

購入も検討したかったんだけど、

そんなレベルの値段じゃなかった…(。>д<)

最安値で¥60,000、高いものだと¥800,000を超えるものも…

池袋Loftでの最高値作品も¥200,000を超えてました。

購入した人はサイン会で直筆サインももらえるとのことでしたが、

そんな値段にサクッと金を出せるほど裕福ではないので…

フリー配布してたクリアファイルだけもらって帰ってきました。

都内はいちばん長い期間やってるとこで

自分が行った池袋Loftの9Fで今月2日~20日まで。

池袋Loftでのサイン会は18日の14:00~16:00です。

興味のある方は是非。

どうも、トトです。



そんなこんなで、今回取り上げるバンドは

当ブログでは初めまして、個人的にはようやく!

そしてDGDとも所縁のあるバンドです。

発見してから今作リリースまで数年…

遅咲きなだけでなく、こういう見つけるタイミングも

割と恵まれないことが多いワタシです(。-∀-)

しかし、念願叶ってようやく記事にできました。

そんな今年87枚目の新譜レビューは

こちらの作品です。




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Royal Coda『To Only A Few At First』
01. As We Fall into Deep Waters
02. We Slowly Lose Hope for Things to Come
03. Insatiate, the Senses
04. One Last Time, Like Hypothermia
05. Screen Time Overload
06. To Only A Few at First
07. Malfunctioning Parts
08. Once Clinging to the Reeds
09. It Found A Different Path
10. Where the Air Seemed to Cease





Dance Gavin Dancegt/Will Swanが所属する

もうひとつのプログレッシブポスコアバンドRoyal Coda

3枚目となるアルバムTo Only A Few At First

Blue Swan / Rise Recordsから8/12にリリースされました。

DGDのアートワークも良いですが、

Royal Codaのアートワークも良いですよね。




2017年結成し、2018に1st、2019年に2ndという

驚異的なリリースペースで動いていました。

それを考えたら、3枚目である今作は

時期的にも、やっぱコロナの影響があったのか

少し間が空きましたね。

ともあれ、喜怒音楽でもようやく取り上げられた

Royal Coda

今作で既に3枚目と、だいぶ出遅れた感はありますが

早速、聴いていこうと思います。





As We Fall into Deep Waters
オープニングトラックに相応しい勢いのある1曲目。
その勢いも急転直下に静穏パートへと切り替わる展開。
そこから再びアグレッシブなサウンドに転調する
まさにジェットコースター的な展開が◎
ボーカルもクリーン、裏声、シャウトにと使い分け
サウンド面の展開に応じてパターンを見ると変えていてgood(゚∀゚ *)
1曲目からグッと心を掴まれる、良きオープニング。





We Slowly Lose Hope for Things to Come
2曲目は冒頭からDance Gavin Danceを彷彿とさせる
Swan Coreと呼べるようなサウンドが耳を引く。
チャカチャカ掻き鳴らすギターも良いですね。
そのあと、エコー感増し増しな浮遊感漂う
アンビエントな雰囲気がとても良い( ´∀` )
変わってBメロはラップ調のように
シャウト気味に歌詞を詰め込んだあとの
ベースソロ、短いけどめっちゃ良い!(* ゚∀゚)
サビの力の入れ具合はもちろんだけど、
それ以外の部分に大いに惹かれる1曲でもありました。





Insatiate, the Senses
3曲目はイントロからベースが光る
体を揺らしたくなる心地良いリズム感で展開します。
最後に思いっきりシャウトして終わるものの、
激しさを持ち合わせた前2曲と打って変わって、
やっぱリズム感に秀でている雰囲気があります。
しかし、こちらも転調に次ぐ転調はそのままに
ここまで3曲とも、とても3分台で終わる曲とは思えない。
それほどに聴いてて飽きない、聴き応えバツグンです。


One Last Time, Like Hypothermia
Yes! Yes! Oh!
と、初っぱなからシンガロングパートで始まる4曲目。
サビではこれが必ず入っていて、
ライブでも絶対に上がること間違いなしのフレーズに。
サビ後はガラッと雰囲気が変わる静穏に転調。
音が控えめになると、やっぱベースの良さが際立つな。
ラストサビでもやはり冒頭からのシンガロングを取り入れ
そして特筆すべきはアウトロ。
ボーカルは同じフレーズを繰り返しつつも
インスト部分がめちゃくちゃ良かった!(* ゚∀゚)


Screen Time Overload
5曲目もまた雰囲気が変わって、
Swan Core + R&Bの感じがめっちゃ良いですね(* ゚∀゚)
しかし、Swan Core系のバンドってそもそもが
R&B的な要素のあるバンドは少なくないイメージだし
むしろ、これがSwan Core本来の形なのかもしれない。
ラップ調のボーカルが取り入れられているのはもちろん
やはりリズム感に秀でる展開は、体揺らしたくなる。


To Only A Few at First
ボーカルはエコー増し増しで浮遊感ある始まりの6曲目。
ボーカルだけではなく、裏で鳴るギターも
その浮遊感を助長しているようなサウンドに。
しかし、曲が進んでいくとバンド感も強まり、
"らしさ"あるサウンドの方に寄っていきます。
バンド感が増しても、やはり要所要所では
エコーが響くボーカルの浮遊感はそのままに。
終盤、びよんびよんしてるギターか?ベースか?な
そんなサウンドが耳にこびりつきますね。笑


Malfunctioning Parts
7曲目では再び、捲し立てるように言葉を詰め込む
ラップ調なボーカルが冒頭の展開を飾ります。
サビに入ると歌メロ良いクリーンとシャウトの
掛け合いのようなボーカルワークが良い感じ。
何気にサビ前の、一旦落ち着いた雰囲気になるとこも
個人的にはツボだったりします。
しかし、この曲もアウトロのギターが良いなぁ。


Once Clinging to the Reeds
冒頭から勢い良くテンポ良くスタートを切る8曲目。
転調してリズム感に惹かれる展開に切り替わり、
徐々に上げていきつつ、サビで再びアグレッシブに勢いづきます。
こうした山あり谷ありな展開はここでも健在。
しかし、DGDにろRoyal Codaにしろ、この手のバンドでは
勢いを落とす『谷』の方も好きだったりするんですよねぇ( ´∀` )


It Found A Different Path
転調した部分的にはあったけど、全体的なしっとり系は
ここまでになかった9曲目。
こういう曲もできるんだなぁ、と聴いてる側としては新鮮。
しかし後半には、ムーディな曲調に乗せた
何とも色気のあるギターソロを響かせてくれます。
こういうのはなかなか他のバンドでは聴けませんね。


Where the Air Seemed to Cease
ラスト10曲目は、バンドサウンドは静かながらもテンポ良く
そのテンポに合わせるようにシャウト気味なボーカルが響く。
今作を聴いててずっと思ってたけど、
このシャウト、SFTPのAndrewっぽいな。笑
サビに入るとバンドサウンドも勢いづき、
その流れでそのままBメロへとなだれ込んでいきます。
激しいサウンドの中で、良い意味で違和感を放つ
ギターの音色が何とも言えない雰囲気を醸し出してます。
ラストは大いに叫んでブレイクダウン。
その中でもやはりギターが際立つサウンドでした。





以上、

Royal CodaTo Only A Few At First

でした。

めっちゃ良いじゃんヾ(* ゚∀゚)ノ

良盤は良盤でも、どこかイマイチ感が拭えなかった

DGDに代わり、Royal Codaがしっかりケツ拭いてくれた感。

DGDを起点として広がったSwan Coreなサウンドやバンド

Royal Codaもその中の一員として

申し分のないアルバムを世に出してくれましたね。

この手の音楽として、転調の多さは文句なし。

レビューでも書いたように、今作の曲の多くが

とても3分台で終わっているような感じがせず、

それほどに聴き応えが十分にあります。

上がったり下がったりする流れでも、

個人的にはその下がった時の雰囲気も好きな為、

山あり谷ありな展開も大いに楽しめました。

Willを擁することで、ギターサウンドの多彩さや

テクニカルさも問題なしです。

非の打ち所がないとはまさにこのことか。

敢えて重箱の隅をつつくようなことを言うなら

せめてあと2~3曲あればなぁ…

ってとこくらい。



昨年末の"Even if"とかめっちゃ良かったのに

今作には入らなかったんだなぁ。

MVには今作のアートワークの一部も出てたのに。

しかし、その曲数に関しても先ほど言ったように

転調する展開がとても多く

聴いてる側としては体感10曲以上ある感じなので

今作では全10曲でも満足度は高めですね。


こうして当ブログでもようやく記事にできた

Swan Core期待のバンドの最新作

Royal CodaTo Only A Few At First

自分のようにDGDの新譜に満足できなかった人、

Swan Coreを知ってる人も知らない人も、

是非ぜひ、ご一聴していただきたい作品でした。





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