これが影響してるのかどうかわからないけど、
これまでは一度もそんなことなかった
スキップできない15秒の広告×2
に当たるようになってきて(゚皿゚メ)イライラ
他の広告でこんなイラつくことってないのに
何でYouTubeの広告ってこうも神経を逆撫でするんでしょうね。
嫌なら使わなきゃいいんだけど、
バンドのMVとかを見る貼るようなこちらとしては
YouTubeに代わるものが現状ないのがね。
無料で使わせてもらってる以上、
多少の不便は仕方ないのはわかってるけど…
やっぱイラつく!(# ゚Д゚)
どうも、トトです。
気付いたら既に第3週の金曜を迎えてた…
/(^o^)\OMG!!
ではあるけど、もはやそんなの通常運転ですからね。
こちとら1枚1枚しっかり聴いて、
ガッツリ"記事"にしとるんじゃい。
たった140字なんかで足りるかいっヽ(# `Д´)ノ
ってことで、今回もしっかり聴いたからこそ
6/3リリース分のラストになったのです。
そんな今年62枚目となる新譜レビューはこちら。

Mili『Key Ingredient』
01. A Turtle's Heart
02. world.execute(me);
03. Iron Lotus
04. RTRT
05. TOKYO NEON
06. Rubber Human
07. Birthday Kid
08. String Theocracy
09. Ga1ahad and Scientific Witchery
10. Lemonade
11. Summoning 101
12. From a Place of Love
13. Chocological
国内の知られざる音楽プロジェクトMili
結成10周年記念アルバムの『Key Ingredient』が
6月3日に先行して配信されました。
Cassieのボーカルなしのインストverも同時に配信開始。
こちらはアートワークの色みが異なります。
アートワーク的にはインスト盤のが好きだな。

しかし比べてみると、オリジナル版は地球、
インスト版は月に見えるってのが面白い。
座ってる、歩いてる女の子がいるのも意味深。
オリジナル版とインスト版では女の子の位置が逆転しています。
そもそもが『ENDER LILIES』という"ゲーム"から
Miliを知ったので、インスト盤も十分楽しめました。
そんな今作のトラックリストを見るに、
10周年記念盤ってことも納得できる
Miliの10年を振り返るような曲ばかりです。
と、多くが既存曲で構成されている為、
レビューをしようかどうか迷いました。
それが原曲ママだと単なるベスト盤ですが、
全曲、原曲とは別アレンジを施されて収録されていたので
こうしてレビューすることにしました。
加えて、自分もMiliを知ってまだ1年も経っていません。
せっかくなので、原曲の方も一緒に挙げつつ
今作の中身を紐解いていこうと思います。
A Turtle's Heart
イントロから跳ねるようなピアノが特徴的な1曲目。
ピアノの弾き語りなのに、従来聴くような弾き語りではなく
このテンポ感、リズム感から、非常に前向きな雰囲気というか
ポジティブで心躍る楽しげなサウンドに聴こえてきますね。
しかし、"カメ"に"跳ねる"…ってなると、
「ウサギとカメ」が浮かんできちゃうな。笑
原曲の方は、跳ねるようなリズム感はそのままに
ストリングスを取り入れているのと、
けっこう初期の曲だからか、今よりずっとバンド感強め。
最初はこんなにバンド感強かったんだなー
と、リリーズから入った自分にはめちゃくちゃ新鮮です。
world.execute(me);
イントロは低音響くピアノから始まる2曲目。
ピアノの弾き語りでこんなにアップテンポで
"激しい"と思える曲を聴いた経験はあまりないので
上手く言葉にできない感情が出てきます。
クソ単純な言葉で言うなら、聴いてて"面白い"。
後半のピアノソロのとこを聴いてて思ったけど、
左手側の低音でリズムを、右手側の高音でメロディを、と
バンドでいうベースとギターに相当するところを
ピアノって1つで役割を果たせるんだなと改めて。
YouTubeでの再生回数1,400万回を突破している原曲は
もちろんピアノもあるけど、こちらはバンド感強め。
こちらもアップテンポであることから、
今作のアレンジ版も原曲に寄せた雰囲気なことが感じられます。
MVはプログラムコードのように下から上に流れてる文字列が
実は歌詞になってるのが面白いです。
Iron Lotus
自分は昨年夏にMiliと出会い、
その年の秋にリリースされたミニアルバム
『To Kill a Living Book』からの1曲が今作3曲目に。
その時のレビューにも書きましたが、
その作品の中でも、この曲がお気に入りなんですよね。
原曲の方のポップな感じも、中国的な雰囲気もない
このアレンジ版では重厚な弾き語りになっています。
ピアノの重厚さに反比例するCassieの歌声が素敵。
アニメ声だと言えばそうかもしれないけど、
それだけじゃないボーカルとしての魅力もある声よね。
公開されているビデオを見ると、
アートワークの女の子の上にいた白いのが
この曲の原曲の方のMVで描かれていた
キャラクターだったことがわかります。
原曲の方は、既に前作レビューで書いているので
ここでは多くは語りませんが、やっぱ良いな。
そしてこのキャラクターd(´∀`*)イィネ
おしりフリフリかわいいなw
RTRT
冒頭の流麗なピアノの旋律が耳を引く4曲目。
Iron Lotusよりも先に中国感のあったRTRTも
ものの見事にピアノ弾き語りにチェンジ。
静と動の抑揚バッチリ、
アップテンポなところは原曲をしっかり踏襲しています。
Iron Lotusよりも多めに中国語の歌詞が使われているので
Cassieのボーカルを聴いているだけで、中国に触れられます。
チャイナ娘とキョンシーの暮らす家に訪問者が…
的な1枚画でMVが出ている原曲の方は、
バンド感薄めで、シンセの聴いたアッパーソング。
そして、world.execute(me);に負けず劣らず
再生回数も1,400万回目前に迫っています。
歌詞もコミカルながらもちょっと恐怖感のある世界観が○
TOKYO NEON
今作に選出された中で、唯一の日本語詞となる5曲目。
実はリリーズの前に出会っていたのをあとから認識した
『グレイプニル』のエンディング"雨と体液の匂い"
Miliの日本語詞の曲を聴くのは、それ以来2つめ。
ここでは高低差のあるCassieのボーカルも魅力ですが
曲調同様に静と動を切り替えるピアノも良い。
アップテンポな曲調もあって、
夜の東京、首都高で聴きたい雰囲気ありますね。
都内で運転なんてしたくないペーパーゴールドだけどw
原曲はイントロからギターが先行する、
Miliにしては珍しいギターロック感のある曲です。
高速で車を飛ばしたくなる疾走感は原曲のが遥かに上で
こういうのはバンドサウンドだからこそですね。
Rubber Human
Cassieのボーカルはエモーショナルだけど
ピアノの方はポップでキャッチーな雰囲気が漂う6曲目。
そうした反する感じが、
良い感じのエモポップな弾き語りになってるように思います。
原曲の方もポップな感じはひとしお。
色んなSEが入っていて、聴いてて面白いです。
しかし、歌詞やこの1枚画に描かれた世界観は
曲調に反して、やはり少しダークというか不穏さがある。
こういうのもMiliの魅力の1つだと思います。
Birthday Kid
誕生日なんてとても思えない影のある始まり方をする7曲目。
何故、こんなに暗く悲しげなのか
しかし、そんなところがリリーズにも合いそうではある。
てかこの曲のピアノ自体、めっちゃリリーズ感ある。
原曲の方もピアノがガッツリ存在感を表し、
それに加えてオーケストラ感のある壮大さと
ダイナミックなサウンドの雰囲気ひとしおです。
1枚画もニアサー以後のエヴァの世界観に、
NirR: Automata的な、DOD的な、無数のマネキンが
無造作に転がっている終末感があって良いですね。
そうなってくると、アレンジ版の方のサウンドも
原曲とは違うけど、合ってる感じがしてきます。
String Theocracy
8曲目は、再び『To Kill a Living Book』からの1曲。
さすがに原曲ほどの賑やかさはないけど、
ノリの良いテンポ感やリズム感的には
ピアノによるジャズ感はしっかり継続します。
そもそもピアノだけでもジャズってできますもんね。
でも、そのピアノのみってところがあるせいか
このアレンジ版のピアノの方が少し激しいかも。
こちらも原曲は既にレビュー済みなので多くは語らず。
でも、こうして改めて聴いてみても、
今作にはない賑やかなジャズ感はとても良いですね。
Ga1ahad and Scientific Witchery
9曲目は、YouTubeやSpotifyでの再生回数を見るに
Miliの曲の中でもトップクラスの人気を誇るこの曲。
自分も後追いでですが、YouTubeでけっこう聴いた。
昨年、『To Kill a Living Book』以外の過去曲の中では
間違いなくこの曲をいちばん聴いています。
そうして聴きたくなる力がある曲だと思います。
Cassieによる魔女とガラハッド1号?による
会話劇のような1人2役のツインボーカル、
テンポ感、音の強弱に到るまで、弾き語りである今作も、
原曲の雰囲気をしっかりいかしたアレンジとなっています。
Miliの強みがピアノだというのも
この曲をリピートすることでわかったような気がします。
そしてやっぱりこの1人2役をこなすボーカルも
他のミュージシャンには見ることのない独自性があります。
2人のどこか危険な関係性が窺い知れる歌詞の内容も◎
Lemonade
暑くなってきた今の時期には持ってこいなタイトルの10曲目。
しかし、今作のようなピアノの弾き語りでは爽やかさはないけども。笑
Cassieのボーカル、ピアノ共々、エモーショナル雰囲気。
しかし、そのエモーショナルな中でも抑揚や強弱がしっかり表現され、
ピアノの流れるような旋律で紡がれる展開はgood(´∀`)
歌詞をよく表しているMVの1枚画、
その1枚画からも喧騒のあとが伺える。
同時に曲調からも、画の女性、レモネードってとこからも
夏の一幕が垣間見えるような内容も良いですね。
Summoning 101
Ga1ahad and Scientific Witcheryほどではないけど、
この曲もよく聴きました。そんな曲が今作11曲目。
やはり人気のある曲は、
アレンジも割と原曲雰囲気を残してる気がしますね。
抑揚、強弱の部分はボーカル、ピアノ共にバッチリ。
やっぱサビのメロディには惹かれるものがある。
原曲は再びバンド感のあるサウンドに。
こういうアップテンポなバンドサウンド良いなー
って、自分は改めてバンドミュージックが好きなんだと実感。
そしてこの曲も、歌詞の内容と1枚画が
しっかりシンクロしていて良い。
1枚画は歌詞の中の1シーンだとしても、
歌詞を読むと、この画の状況になる前後関係が
なんとなくわかる内容になっているのが良いですねー。
見る側、聴く側に考える余地を残してくれて、
それがしっかりわかるような構成が素晴らしいと思います。
From a Place of Love
12曲目は、三度『To Kill a Living Book』からの1曲。
そう考えると、そこからの選曲多いな。
しかし、ここでもCassieのボーカル力が
面白い形で発揮されています。
通常ボーカル、男性を模した低音と聴いてきましたが
ここでは幼い子ども、少女…果ては幼女と言ってもいいくらい
無垢な子どもの声でコーラスを入れています。
部分的にオーバーにやってる感があって
ちょっと笑ってしまったw
しかし、こうなると通常のボーカルが
この子どもたちのお母さんのように聴こえてきちゃうな。
こちらも三度、レビュー済みなので
原曲に関して、多く語ることはしません。
でも、原曲でも1枚画にある2人の女の子を
1人2役をこなしているCassieさん素敵。
Chocological
ラスト13曲目は光属性感がすごいね!w
映画のエンディング感があります。
もちろんエンドロールでも良いけど、
エンドロール前のエンディング、ラストシーン、
ハッピーエンド感ひとしおです。
そう感じるくらいにはピアノの雰囲気が
前向きで多幸感に溢れてる気がします。
細田作品のような夏アニメ映画の
青空と大きな白い雲の画をバックに聴きたくなる。
『竜とそばかすの姫』ではmillennium parade、中村佳穂だったけど
次回作の音楽面は、Miliと組んで映画作ってよ←
原曲はこちらもMVの1枚画が語る通り、
ポップでメルヘンな雰囲気ひとしおな内容に。
そんな原曲だから、アレンジ版はけっこう違うのかと思いきや
やっぱりどこか薄っすら原曲の雰囲気があるように感じます。
以上、
Mili『Key Ingredient』
でした。
Miliの音楽的な側面の作品を聴いたのは2作目、
『ENDER LILIES』のサントラを含めれば3作目、
やっぱイィな!(* ゚∀゚)
と思える1枚でした。
既存曲のアレンジ版だと判明した時は、
正直_( ┐ノε:)ノ ズコーでしたが、
過去曲も聴いたとはいえ、自分はMili歴が浅く、
過去作すべてをガッツリ聴き漁ってはいないので、
それが功を奏したといいますか
レビューで原曲も含めて書けたのは良かった。
そして、たったの2~3枚しか聴いてないとはいえ、
Miliのサウンドに於いて、ピアノは何よりの強み
ってのは大いに実感していたので、
そのピアノを大々的に打ち出した今作のアレンジは
Miliのストロングポイントを、より明確に示したようでもあり
そういった面でも聴いてて楽しい作品でした。
ピアノ1つでこんなにも幅広い音楽が出来るんだな
ってのも収穫でした。
今回は原曲も一緒に載せましたが
実際はアルバム2枚分、インスト版含めたら
3枚分を試聴して書いてるので
余計に時間がかかったんですよねw
まぁ、おかげで個人的にも満足いく記事が書けましたが。
で、原曲を聴いたからこそ、
アレンジ版との比較を楽しむことができたし、
原曲は曲調や歌詞の内容と、1枚画の親和性。
ここのシンクロ率が恐ろしく高いのも改めて実感。
歌詞とサウンドを含めての1つの曲と、1枚の画
これを絡めて色々と思いを巡らせながら楽しめる人は
Miliの音楽はもってこいだと思いました。
MVとはまた違うけど、YouTubeには
無印盤もインスト盤もフルで公開されていて
音源を聴きながらのCassieの日常の風景を、
アルバムの尺、44分弱ノーカットで固定カメラが映しています。
この44分間
リスナーそれぞれの風景を切り取っても面白そう。
自分ならPCに向かって記事作ってる動きのない画になりそうw
と、今作も良いには良かったけど
やっぱオリジナル曲が聴きたいなー(。>д<)
オリジナルの新曲で固められたアルバムでなかったことは
残念以外のなにものでもありません。
しかし、決して動きが遅いバンドではありません。
オリジナルアルバムは確実に出ると思うので
それまでは既存曲と、ピアノアレンジ版である今作
Mili『Key Ingredient』
を、聴いて待ちたいと思います。
ピアノが好きな人には大いにオススメ。
是非、チェックしてみてください。
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