まぁ、そうなるわなw

こういうの、端から見てるから

存分に笑っていられるものの、

実際に自分がいるピットにこんなのいたら

邪魔くさくてしょうがないけどなw

絶対、普段より当たり強めにモッシュしてしまうわw

どうも、トトです。



今回のレビューで

本記事での4月リリース分の作品は

ようやく最後を迎えます。

ひと月分の新譜レビューの数としては

これまででも最多なんじゃねーの?

なんて、我ながら思うくらい。

そんな4月分ラストを飾る

今年45枚目の新譜レビューはこちら。





20220509_002541
Saviour『Shine & Fade』
1. Younger
2. Reshape Me
3. Racing Home
4. Modern Curse
5. Tidal Wave
6. Black Rosary
7. Cynical
8. Wishing Well






オーストラリア産メロディックハードコア/メタルコアの

Saviour、5枚目のアルバム?となるShine & Fade

Greyscale Recordsから4/29にリリースされました。

爬虫類、ファンタジーで言うなら竜的にも見える

鋭い爪が光る手の内に蝶が飛ぶデザインのアートワーク

なかなか良いですね(* ゚∀゚)


Saviourという名前自体は

150時間プレイしていたホライズンの中で

耳タコになるくらい聞きましたが。笑

バンドとしては個人的に初めてで

もちろん作品を聴くのも初めてになります。

そんな、はじめましてバンドの最新作

早速、聴いていこうと思います。




Younger
オープニングから5分超えとなる1曲目。
静かなギターから、軽快なドラムが入ってきて、
フェードインしてくるギターが重いリフを弾いた瞬間
スクリームと共に押し寄せるヘヴィサウンドで幕開け。
サビに入ると、言葉通りにクリーンな雰囲気で
key/Shontayによる女性クリーンボーカルが響きます。
再びvo/Bryantが叫び出すと共にサウンドも攻め、
そのままブレイクダウンに突入します。
アウトロの鍵盤サウンドがまた美しく、
アンビエントな雰囲気の中で静かに歌う
Shontayのボーカルが心地良い。
そんなアウトロでゆっくりフェードアウトする締めも○です。





Reshape Me
そんな鍵盤とギターが共に鳴るイントロから始まる2曲目。
冒頭、ヘヴィサウンドでゆっくりじっくり攻めたあと、
疾走感のあるサウンドへと切り替わります。
アンビエント感のあるエコー気味のShontayから入るサビは
3人目のボーカル、ba/Chrisかな?
歌えるメンバーが3人いるのは強みですね。
ブレイクダウンでは、Djentのようなズギャッ!
っていうリフも一瞬聴こえてきていい感じ。
終盤はShontayChrisがコーラスで組み、
Until I'm Empty
と、繰り返すところは、
ライブでもアンセムになり得るパートですね。





Racing Home
3曲目では、そんなShontay&Chrisのクリーンから始まり
Bryantが叫び散らすアグレッシブなパートに。
ここではChrisもシャウトしてんの?っていう風にも聞こえる。
さらに流れるようなリフが響いたあと、
メロディックハードコアらしい疾走サウンドに突入。
これはサークルが捗るね!ヾ(* ゚∀゚)ノ
そして再びクリーン隊によるボーカルが響きます。
キーボードによる一瞬の鍵盤サウンドが鳴ったあと
バンドサウンドと共に壮大な雰囲気に。
これこそ大きな会場で映えるような感じがしますね。


Modern Curse
イントロのリフも繊細な雰囲気から、
ガッツリ!バンドサウンドに乗る4曲目。
しかしその後、そのイントロのリフのまま
Bryantが叫んでいる様は静けさと激しさが同居しています。
そして、この曲でもdjent/プログレ的な
テクニカルなギターが展開されています。
そうかと思えば、ガッツリ落とすブレイクダウン
Shontayによる浮遊感のある女神ボーカル、
そこにChrisのクリーンボーカルも加わり、
ギターとボーカルの良さが引き立つ1曲に。





Tidal Wave
ここでも浮遊感のあるサウンドがフェードインしてきて
ヘヴィでテクニカルなリフが披露される展開の5曲目。
そのままBryantが叫びながら進んでいった先に、
スピード感に乗る疾走サウンドへなだれ込みます。
後半、アンビエントなサウンドが裏で鳴る中
重く、ダウンテンポに落とすブレイクダウンでは
再びdjentリフが飛び出す。
ヘヴィであり、それでいて浮遊感が漂う。
激しいスクリームも儚げなクリーン。
静と動が上手く調和しているのが感じられます。
アウトロのShontayの歌声による雰囲気も良い。





Black Rosary
6曲目は、フェードインしてきてからのイントロは
どこかA Scent Like Wolves『Frigid Future』期を感じる。
攻めのメタルサウンドとスクリーム、
そこに溶け込むShontayのエコーがかったクリーン。
この曲ではShontayの存在感が際立ちます。
メタルで重く、攻めた部分が確かにあるのに
それを包み込むようなShontayの雰囲気すごい。
反面、待ってましたと言わんばかりに
重く突き落とすブレイクダウンはひとしおです。
それもクリーンパートとのギャップありきか。


Cynical
そんなブレイクダウンで締めた前曲から繋がり、
浮遊感のあるアンビエントなサウンドに
ベースが鳴るというあまりない展開が良い。
そんなイントロから始まる7曲目。
バンドサウンドが本格化するとアップテンポになり
Bryantのスクリームと共にアグレッシブに。
そのまま叫んだままのラップ調にも思えるボーカルも繰り出す。
一転、クリーンで浮遊感のある展開かと思いきや
ブレイクダウンで落としにきます。
終盤からアウトロにかけて、Shontayが繰り返し
同じ歌詞を歌っているところも印象的。


Wishing Well
ラスト8曲目は小さく、テクニカルなギターから。
本格的なスタートと共にBryantのスクリームと
攻めのバンドサウンドを展開する。
Chrisのクリーンパートを挟んだあとは、
走りたくなる疾走サウンドに突入し、さらにそのまま
テクニカルなギターと共にブレイクダウンへとなだれ込む。
一気に転調し、Shontayが歌うパートは
やはり音数も少なく、浮遊感のある歌声が響く。
そんな彼女の歌声をバックコーラス的に据え、
スクリームと攻めのサウンドなのも今のSaviourか。
ラストに選んだだけあって、ここまでの曲の
総まとめのような全部入りみたいな展開をし、
アウトロはフェードアウトして終幕します。





以上、

Saviour『Shine & Fade

でした。

そこそこ長いキャリアのバンドでありつつも

遅咲きな自分が初めて聴いたSaviourの作品

けっこう良かった(* ゚∀゚)

最初はクリーンな雰囲気が良いだけのバンドと思いきや

聴けば聴くほど、トリプルボーカルの良さや

所々で表れるテクニカルなリフや、

アンビエントなサウンド、静と動の調和…などなど

良いところ、耳を引く部分が次々と露わになりました。

単なる叙情系メタルコアに留まらない。

自身で掲げるメロディックハードコアたる疾走感もあれば、

メタルコアな攻め感や重いブレイクダウンも。

全8曲という収録曲数の少なさ、残念さを除けば

非常に聴き応えのある作品だと思いました。


思わぬところで初聴したバンドが

良作をリリースしました。

Saviour『Shine & Fade

聴けば聴くほど、色んな魅力に気付かされる作品です。

是非ぜひ、チェック!





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