定期的にこの『かつや』の割引券のまとめ出るけど

職場のある渋谷のかつやでは

15年くらい行ってるけど、一度として

そんなもんもらったことないんですけどね…

未だにかつやの割引券なんて幻だと思ってるわ。

どうも、トトです。



それではようやく今回から

4月リリースの新譜を取り上げていきます。

今回のバンドは、当ブログで

初めましてでもあり、初めましてでもなし。

バンド単体で取り上げたことはないけど、

複数まとめて取り上げた際の1バンドとして

名前を出したことはあります。

思えば、その頃から今年まで

アルバムはリリースしてなかったのも驚き。

そんな、バンドとしても久しぶりの新譜にして

当ブログでは今年31枚目となる新譜レビュー




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Islander『It's Not Easy Being Human』
01. We Scream (feat. Spencer Chamberlain of Underoath)
02. Evil
03. It's Not Easy Being Human (feat. Lacey Sturm)
04. Lookin' For Love
05. Lights, Camera, Action (feat. Sonny Sandoval of P.O.D.)
06. Skin Crawl (feat. Brian "Head" Welch of Korn, Dan Weyandt of Zao, Bruce Fitzhugh of Living Sacrifice)
07. Black Scorpion
08. Skateboard Flowers (feat. HR of Bad Brains)
09. What Do You Gotta Lose?
10. Mayday
11. Crazy Crazy World
12. Y'all (feat. Hyro The Hero)
13. My Friends (feat. Eric Vanlerberghe)
14. Tear It Down
15. Freedom (feat. AJ Channer of Fire From The Gods)
16. No Sleep
17. The Outsider





US産ニューメタル/オルタナメタルのIslander

6年ぶり3枚目となるアルバム

『It's Not Easy Being Human』

Papa RoachFrom Ashes To Newらが所属する

Better Noise Musicから4/1にリリースされました。

おかげさまで、

Better Noiseはニューメタルバンドを集める、

ニューメタルバンドが集まるレーベル

なんてイメージが付いています。


そんなニューメタルリバイバルに湧いた2016~2017年頃



こんな記事を書いていて、

その中の1つにIslanderを選んでいたんですよね。

そこからパッタリ、リリースが途絶えるとは思わなんだw


しかし、4年前には

"I Want Sushi"なんて曲を出してますw



なんかAttila"Pizza"に似たものを感じるな…w

もしかして、世界がこんな状況にならなければ

来日の可能性もあったのかな?

味はピンキリだけど、寿司はたらふく食えるぞw


そんな、もしかしたら

来日を夢見ているかもしれないバンドの新譜

早速、聴いていこうと思います。




We Scream (feat. Spencer Chamberlain of Underoath)
Let's goooo!!!
と、開口一番激しい咆哮から幕を開ける1曲目。
そのあとはラップパートへと突入し、
ラップトラックと思えるようなサウンドに。
サビはシンガロング感のあるコーラスと共に
声量多めで展開します。
Bメロも同様にラップを繰り出し、サビで攻める。
このニューメタル、ラップメタル感(* ゚∀゚)イィネ!
そのあとの、ひそひそ歌うようなところに
Linkin Parkの……何かの曲っぽい←
何だっけなー…Papercutだっけなー……(。-ω-)
と、徐々にテンションを高めていった末には
スクリームと共にブレイクダウンをぶち込みます。
ゲスト参加しているUnderoathSpencer
遺憾なく実力を発揮しています。


Evil
軽快なドラミングからスタートするも、すぐに重く
イントロから早くも転調する2曲目。
ここでも先にラップボーカルから幕を開ける。
サビではボーカルにエフェクトをかけ、
ダークな曲調と相まった不気味なコーラスが響く。
日本語では悪、邪悪とされる言葉を
タイトルにしてるだけあって、
全体的にもダークな雰囲気が漂っていてとても良い。
ニューメタルにどこかダークなイメージあるのも
KornとかSlipknotMudvayneら先達の影響よね。


It's Not Easy Being Human (feat. Lacey Sturm)
続くタイトルトラックの3曲目は少し落ち着いた曲調に、
冒頭から女性のコーラスが微かに響く。
その声はAメロから徐々に存在感を現し、
Bメロはメインで歌っています。
この曲にゲスト参加している女性ボーカルLacey Sturm
なんかどっかで聴いたことあるなーと、
名前の字面もなんか見覚えあるなーと思ったら
既に活動が止まってしまっているFlyleafのボーカルでした。
懐っつかしー!(* ゚∀゚)
当時はめちゃめちゃ叫んでいましたが、
ここでは曲調に合わせて良きクリーンで歌っています。


Lookin' For Love
イントロからニューメタルとはかけ離れた
軽快なテンポで展開する4曲目。
タイトルを繰り返すキャッチーさもあり、
同時にそこがシンガロングパートになってるのも良い。
なんか最近のBMTHっぽい、ポップな感じもある
ノリやすいオルタナメタルに仕上がってます。


Lights, Camera, Action (feat. Sonny Sandoval of P.O.D.)
5曲目では、ここまでの曲を聴いていても
間違いない!と言える、ベテランニューメタル
P.O.D.から、ボーカルのSonnyが参加。
彼の参加も後押ししてるのか、ラップパートはもちろん
それも後押ししたニューメタル感がとても良い。
Bメロのサビでは、Sonnyがバッキングに回り、
ある種のツインボーカルっぽさが出てるとこも良いです。


Skin Crawl (feat. Brian "Head" Welch of Korn, Dan Weyandt of Zao, Bruce Fitzhugh of Living Sacrifice)
6曲目には、3人ものゲストが参加しています。
Kornからはgt/Head、USメタルコアZaoからvo/Dan
クリスチャンメタルLiving Sacrificeからvo/Bruce
イントロから響くクソ重たいギターなんかは
Headが弾いてたりすんのかね?(* ゚∀゚)
そしてゲストボーカル2人も、本来のIslanderにはない
タフで強靭なスクリームを披露していて、
今作イチのアグレッシブナンバーかもしれない。
サビのメロディアスな部分も良いけど
やはりそうしたゲストの存在あってか、
サウンドの重さが際立つ感じなのがとても良いな(* ゚∀゚)





Black Scorpion
スロー加工したようなボーカルから始まる7曲目。
そのボーカルと共に淡々とリズムを刻むベースがまた
ダークな雰囲気を醸し出すのにひと役買っています。
その雰囲気の中のラップも、らしくて良い。
サビはスローペースなまま、クリーンボーカルと
ガッツリ!バンドサウンドで展開します。
アウトロもイントロと同じく、低く響くベースと
スロー加工したようなボーカルで幕を下ろします。


Skateboard Flowers (feat. HR of Bad Brains)
これまたニューメタルには似つかわしくない
疾走感のある展開を見せる8曲目。
それというのも、この曲でゲストを務めるのは
ハードコアパンクのレジェンドであるBad Brainsから
vo/HRが参加してるからか。
イントロはヘヴィサウンドとスクリーム、
そこから疾走感があるサウンドになだれ込むヾ(* ゚∀゚)ノ
後半はズーンとブレイクダウンが響く展開も、
パンク要素とハードコア要素を混ぜたようにも思います。
"Skateboard Flowers"っていうタイトルも、
そうしたパンクやハードコアな部分を感じさせる
良タイトルになってますね。

モノクロながらも点滅過多で目に悪そうなMVには
HRも出演しています。





What Do You Gotta Lose?
こちらも前曲から打って変わって、
メロディアスなクリーンボーカルから始まる9曲目。
ラップ調なところもあるけど、
基本は歌もの的な雰囲気が強い気がします。
サウンド面も、多少の重さはあっても、
やはりメロディ重視なイメージを受ける。





Mayday
再び加工された野太い声が響き、
そのままヘヴィサウンドを叩きつける10曲目。
そうした重いサウンドと、ラップボーカルも戻ってきて
ニューメタル感ひとしおなのはもちろんのこと、
ボーカルにエコーをかけて浮遊感を煽るサビ前の雰囲気と
少しテンポアップしてファルセット気味に歌う
クリーンボーカルなど、ここまでの曲にはないもので
これはこれでと思える感じがgood( ´∀`)


Crazy Crazy World
メロウなギターから始まる11曲目は、
昨今のエモラップ的な雰囲気があります。
音数も少なめ、ポップな要素もありつつ、
やはり言葉通りのエモーショナルさ。
ラップボーカルを取り入れているバンドだからこそ
こうした昨今のトレンドに乗るような楽曲も◯です。

MVでは、コープスメイクしてるおじさんが、
あんなナリして実は優しいおじさんっていう
ギャップのあるオチが素敵。笑





Y'all (feat. Hyro The Hero)
クリーンな曲から一転、
重く、歪むギターから始まる12曲目。
ここではラッパーのHyro The Heroをゲストに。
そんな彼の存在ゆえか、ラップパートも多く、
それでいて、バンドサウンドは重い。
ニューメタル、ラップメタル感ひとしおでとても良い。
It's the music
It's the music you can ride to

から、ラップ調に始まるサビの冒頭もかなりツボる。


My Friends (feat. Eric Vanlerberghe)
ミドルテンポでグルーヴ感に秀でるニューメタルとは別に
13曲目には再び疾走感のある曲がお目見え。
これはライブでも上がるアップテンポなヤツですね。
そんな13曲目には、歴代のバンドだけではなく
I PrevailEric Vanlerbergheを迎えています。
ゲストは割と最近のバンドから来てますが、
曲の雰囲気、シャウトの雰囲気的にも
00年代のスクリーモ期のバンドを彷彿とさせる。
SOTYとか、Slilversteinとかね。
曲ならThe Used"Take It Away"あたりとか。
ヾ(*≧□≦)ノ They don't want none!!
ヾ(*≧□≦)ノ They don't want none!!
と、Ericが叫ぶラストサビ前のシンガロングパートもアツい。





Tear It Down
イントロからヘヴィサウンドが迎え撃ち。
高音で少しおちゃらけ感のあるラップパートが
Fredを思わせ、ヘヴィなギターはWesを思わせる。
そんなLimp Bizkitを彷彿とさせる14曲目。
だからこそ、ガッツリ!ニューメタルを感じられます。
ここにDJ Lethal並のスクラッチとかあったら
もはや言うことなしで完璧でしたね。笑
ラストは一気にダウンテンポに落とすブレイクダウンで
ゆっくりフェードアウトしていきます。


Freedom (feat. AJ Channer of Fire From The Gods)
15曲目にはオルタナメタルFire From The Godsから
vo/AJ Channerが参加。
そして、こちらも漏れなくニューメタル感ひとしお。
音数少なめなパートで静かにラップを繰り広げるのも
そういった"らしさ"が感じられて良いです。
サウンドの重さの面は言わずもがな。
ラストサビ前にはAJ登場と共に
疾走パートで駆け抜けていくスピード感が◎

これまでのMVにもあったし、このLyric Videoにもあるサソリは、
バンドのアイコン的なものになってるのね。





No Sleep
16曲目には、再びエモラップ的なトラック。
とはいえ、そこまでラップ要素は多くないか。
しかし、エモーショナルな雰囲気は増し増し。
バンド感を露わにし、テンポアップする終盤は
むしろ最近のポスコアバンドのそれを彷彿とさせる。
叫ぶシーンはない、エモーショナルロック。


The Outsider
ラスト17曲目も、そんな最近のバンドらしい音で始まり
サビまでその雰囲気は継続します。
Bメロに入りラップが繰り出され、
I am the outsider!!
のスクリームと共にブレイクダウンへ突入。
ラストのブレイクダウンも全く同じ流れで、
最後の最後はアグレッシブに締めます。

MVに出演している女性のフェイスペイント
他の曲のMVでボーカルがしてたものの色違いですが
今まさにプレイ中のゲーム
Hrizon Forbidden Westの、どこぞの部族みたいだ。笑







以上、

Islander『It’s Not Easy Being Human』

やっぱり良いなニューメタル(* ゚∀゚)

サウンドの重さは十分、そこに加わるグルーヴ感

そして何より、ラップ多かったのが良かった!

昨年はオルタナメタルが良かったけど、

こうしたラップ要素のある

ニューメタル、ラップメタル的な作品は

リンプとAfterlifeくらいしかなかったので。

今年は、このIslanderが今のところ

2022年のニューメタル筆頭です。


また、6年という長い期間待たせたのを

帳消しにできるくらいの

17曲というフルボリュームな作品。

コトシの最多曲はSIOとMGKで決まりかな…

なんて思ってたら、早くもその16曲の上をいった!

今年最多曲はIslanderがこのまま獲るか?


そんな曲数、作風共に

今年のニューメタル筆頭に躍り出た

Islander『It’s Not Easy Being Human』

ラップ要素のあるニューメタル、

ラップメタル的なのが好きな人には

是非ぜひ、オススメです。





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