こういうのも人気や知名度が高くなるほど

起こる問題あるあるだけど、

今やこういうのも微笑ましく見てられるな。笑

ライブ(の客層)に関しては悪化の一途を辿るだろうが

音源に関しては良い作品、好意的に見れる作品

そういうのを出すなら離れることはないかな。

ライブは行かなくなると思うけど。笑

でも、バンドの人気・知名度と客層、ファンの関係として

両方を良質に保っていくのって難しいよね。

どうも、トトです。



前回、リリース日からは遅れたものの

Breathe Atlantisの新譜で区切りをつけ、

3月分は今回の蔵出し分を含めて、

正真正銘、最後となります。

今回の蔵出しは4枚

まずはこちらの作品から見ていきましょう。




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Hot Water Music『Feel The Void』
01. Another Breath
02. Killing Time
03. Newtown Scraper
04. Habitual
05. Collect Your Things And Run
06. Hearts Stay Full
07. Feel The Void
08. Turn The Dial
09. The Weeds
10. Scratch On
11. Ride High
12. Lock Up




30年近いキャリアを誇るベテランパンクロックバンド
Hot Water Music8枚目のアルバムFeel The Void
Set It OffWaterparksの古巣である
Equal Vision Recordsから3/18にリリースされました。

Equal VisionからUPされていた"Habitual"のMVから
このバンドを知りましたが
この男臭いアツいボーカル(* ゚∀゚)イィ!
と思って、今作を聴いてみました。

M1. Another Breathから、そのアツいボーカルがお目見えし
バッキング含めてシンガロング感もアツくて良い!
M2. Killing TimeはそこにPUNK ROCKらしい
疾走感があるのも良いですね(* ゚∀゚)

出会いの1曲、M4. Habitualはやはり良い。
このハスキーな古き良きロックシンガーな声質
こういうのは持って生まれたものとか、
それこそキャリアによるものかもしれないけど、
今、こういう声のボーカルっていないですもんね。
みんな良くも悪くも小綺麗ですからね。

M5. Collect Your Things And Run
間違いなく今作イチ!上がる楽曲です。
アップテンポで疾走感があるのはもちろん、
サビはほぼ全編に渡り、アツいコーラスによる
シンガロング感がとても良いヾ(*≧□≦)ノ
ライブでやったら上がるやろなぁ(* ゚∀゚)
ってのも容易に想像がつきます。

M8. Turn The Dialも、↑の曲とまではいかずとも
アツいシンガロングが展開されています。
M12. Lock Upなんかはラストに相応しい雰囲気に
おーおーコーラスがまたその雰囲気を底上げする。

と、割と良かったのは良かったんだけど
全編けっこうなエモーショナルな感じで、
そこだけがちょっとね…っていう。
wikiを見ても、Punk Rockの次に明記されてるのが
Emoだったので、やはりそういうバンドなんでしょう。
なんとなくThe Get Up Kidsとか浮かびましたもん。
でろ~んとしたインディー寄りな
陰鬱感のあるエモより遥かに良いけど、なかなかね。






20220325_002813
Telltale『Lie Your Way Out』
1. Slowburn
2. Pessimist
3. Out Of Control!
4. COBAIN (feat. Honey Revenge)
5. Lie Your Way Out




たったのEP1枚?でSharpToneを離れてしまった
US産POP PUNK/オルタナロックのTelltale
新天地であるRude Recordsから2枚目のEP
Lie Your Way Outが3/25にリリースされました。

POP PUNKバンドではあっても、
オルタナの方が強めに感じたバンドですが、
今作は1曲目かららラウドに攻め立てる!
…何このどこぞの国内ラウドバンドみたいな曲は(。-∀-)笑
ついでに言うとM3. Out Of Control!にもそんな気がある。
国内バンドが海外ライクになるのは大歓迎だけど
その逆は全くもってNo Thank youなんだよな(。-ω-)
そのこと自体はレアケースであっても。

ガールズPOP ROCKのHoney Revengeをゲストに迎えた
M4. COBAINは女性ボーカルが良いアクセントになってる。
今作No.1は間違いなくM2. Pessimist
前作のタイトルトラック"Timeless Youth"同様、
唯一のPOP PUNKナンバーで、これが突出して良い!
Timeless Youth然り、Pessimist然り、
POP PUNKナンバーでキラーチューン生み出せるんだから
個人的にはもっとPOP PUNKに寄って欲しいんだけど…
バンドの音楽性、作風を見るに
それは無さそうなのがまた残念なところ(´・ω・`)-3
シーン的にもPOP PUNK盛り上がってるのにね。







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Lost Zone『Resilience』
01. Leftovers
02. Burst Like Dynamite
03. Other Side
04. Fall For You
05. Boundaries
06. Arrive
07. Animal
08. Broken Pieces (feat. Aaron Mayr)
09. Last December
10. Blacked Out
11. Shallow Waters




イタリアのオルタナロック/メタルのLost Zone
デビューアルバムとなるResilience
3/25にリリースされました。
何がキッカケで知ったんだったか、全く記憶にないけど
Spotifyでフォローしてたようで、リリース情報を知りました。笑
YouTube上ではM10. Blacked Outが視聴済だったので
それを聴いて気に入ってフォローしたのかな?

公式には↑のようなジャンルを掲げていますが、
聴いた感じは最近のポスコアっぽいかなと。
M1. Leftoversではイントロやブレイクダウンによるコア感、
ラップ調のボーカルによる今時感もある。
シャウトの仕方?声質?が何か特徴的で
上手く言葉では表せないけど、他にあまりいないタイプ。
ゲストを迎えたM8. Broken Piecesも同じく、
ラップ調ボーカルを取り入れ、ゲストのAaron Mayr
コア感を引き出すスクリームを披露してます。

何周か聴いた印象としては、
全体的にピアノをよく取り入れていて
それによる美メロ系ポスコアはひとしお。
M3. Other SideM9. Last December
M11. Shallow Watersあたりのような歌ものでは、
そのへんの良さを遺憾なく発揮。
バンドの強みとしてはこっちだと思います。

書いてて思ったけど、自分も割と好きな部類だし
気に入ったからこそフォローもしてたんだけど、
何故に蔵出しなのか?
自分でもよくわかりません。笑
本記事にしないできない何かがあったとしか…笑






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Animals As Leaders『Parrhesia』
1. Conflict Cartography
2. Monomyth
3. Red Miso
4. Gestaltzerfall
5. Asahi
6. The Problem Of Other Minds
7. Thoughts And Prayers
8. Micro-Aggressions
9. Gordian Naught




今やインストプログレ界では頂点にいるのでは?
という、超絶技巧ギタリストTosin Abasi率いる
Animals As Leaders
6年ぶり5枚目となるアルバムParrhesia
Sumerian Recordsから3/25にリリースしました。

今年の1月にBorn Of Osirisgt/Leeのソロ作は
レビューしましたが、これは無理だわw
これを語れるほどの知識も文章力も(ヾノ・∀・`)ナィナィ
しかし、これベースか?ってくらい低く重いギター
弾(ひ)くのではなく、弾(はじ)くって言った方が
しっくりくるような力強さ。
何なら叩いてんのか?ってくらいの音になってる部分も。
そして、目まぐるしく切り替わる展開と変拍子
良くも悪くも、聴いてて頭がおかしくなりそうだw



昨年のベスト"ダンス"MVに選出した"Monomyth"
不気味な集団の不気味なダンスが、
またこの不気味な曲に合ってるの何のって。

そして、今作には日本人なら気になるタイトルの曲が2つ。
M3. Red Miso (赤味噌?)
M5. Asahi (朝日?)
"赤味噌"はカオスの中にアンビエント感があったり、
"朝日"は今作で最も短い2分未満の曲で、
タイトル通りの雰囲気出てるのホントすごい。
御来光と共にコレ聴いたら最高なんじゃないの。

AALにはよく言われるフュージョン要素
ってのは、自分にはまだよくわからないですが
重く、変拍子増し増しなプログレ/djent感はもちろん
フツーのバンドでもやるようなギターソロもあったり
マスロック的な部分があったり、アンビエント感あったり
色んな音、雰囲気が味わえるのは楽しいです。

もちろんTosin Abasiがやべーヤツなんだろうけど
それをギターだけじゃなく、バンドとして成立させてる
ba/Javier Reyesも、ds/Matt Garstkaも、
みんなやべーヤツなんだと思うんだけどさw
ボーカル、それに連なる歌詞もなしで、
やっぱ音のみで表現できることの凄さよね。







以上、

3月の蔵出しレビューでした。

4枚中、半分の2枚が

少しマイナス方面での選出でしたが、

やはり圧巻なのはAnimals As Leaders

6年ぶりっていう長い期間待たされてしまいましたが

それだけの価値はあった、というか

(良い意味で)ワケわからんレベルの作品でしたw

今回の4枚の中で、間違いなくいちばんの収穫でしたね。


それでは、これで3月分の蔵出し

及び、3月リリース分の新譜レビューを

終わりたいと思います。

…見逃しがなければ。笑