モービウス』新予告も公開され、

いよいよ公開まで1ヶ月を切りました(* ゚∀゚)

Jaredが出てる作品は観たことはあっても

Thirty Seconds To Marsというバンドから知ったので

俳優としてのJared Letoはあまり観てないんですよね。

それがスパイダーマン関連ヴィランとして

単独の主演作!

コロナによる延期も相まっての待ちに待った公開。

心の底から楽しみです(* ゚∀゚)

どうも、トトです。



前回の記事で、ブログ全体としては500記事めでしたが

こちらの映画感想記事は、記念すべき

100記事め\(^o^)/

そんな今回は、一気に4つ公開となった

2月最終週の金曜公開作3つめ。

先日の水曜日に観てきました。

一応、メインコンテンツは音楽でブログを書いてる為

何気に今回の作品は無視できないものでした。

仮にそうでなくても、映画好きとしても

興味を引かれたものだったので。

Jared同様、ミュージシャンとしての顔を持つ本作監督

というか、Jaredは兼業のイメージがあるけど(近年は映画寄り)

今作の監督は、むしろミュージシャンが本業だと思いますが。笑

そんな今年13本目の新作映画はこちら。




20220302_015554
ライフ・ウィズ・ミュージック
(原題:Music)

孤独に生きるズーを救ったのは、ミュージックと居場所だった─
アルコール依存症のリハビリテーションプログラムを受け、孤独に生きるズーは、祖母の急死により、長らく会っていなかった自閉症の妹・ミュージックと暮らすことに。頭の中ではいつも音楽が鳴り響く色とりどりの世界が広がっているが、周囲の変化に敏感なミュージックとの生活に戸惑い、途方に暮れるズー。そこへアパートの隣人・エボが現れ、優しく手を差し伸べる。次第に3人での穏やかな日々に居心地の良さを覚え始めたズーは、孤独や弱さと向き合い、自身も少しずつ変わろうとしていくが……。





オーストラリア出身のシンガー

2019年にはフジロックでヘッドライナーを務めた

SiAの初監督作品となる

ライフ・ウィズ・ミュージック

を観てきました。

YouTubeのおすすめに出てきた予告編を見たとき

SiAが監督やってんの?!

という驚きと共に、

音楽好きとしても、映画好きとしても

これはちょっと観てみたいな…と思い

こうして鑑賞に至ったワケです。

ステージでは素顔を見せない“顔なきポップスター”として注目を集めるシンガーソングライターのSia。彼女が監督、原案、脚本、製作を務め、全12曲を書き下ろした同作のベースとなるのは自身の実体験。多くの苦しみを乗り越えてきた彼女の半生を主人公ズーに託し、“愛する”ことを学び、居場所や明日への希望を見出していく感動のドラマを珠玉のミュージックシークエンスで描いた作品。『第78回ゴールデングローブ賞』最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)にノミネートを果たした。

Sia自身が投影された主人公ズー役をケイト・ハドソンが、イマジネーション豊かな自閉症の妹ミュージック役は「シャンデリア」のMVでダンスパフォーマンスを披露し話題となったマディ・ジーグラーが、隣人エボ役はレスリー・オドム・Jr.がそれぞれ演じる。

ってことみたいです > 今作

色々と話題性はあるものの

その話題も日本じゃ皆無なのが虚しいもんです(。-ω-)-3

ド平日の夕方という時間帯もあるだろうが

開演30分前に行っても席は余裕も余裕、

何ならその回の客は、自分を含めても10人以下。

公開日当日、次いでの土日はどうだったんだろ…

と、客入りも気になるところ。

恐らく、いや確実に、フジでSiAのステージを見た人の

半分も観てないような気もしますが。


まぁ、そんな日本の現状は

今に始まったことじゃないので、

こうして観にきたからには

自分はしっかりじっくり観たいと思います。

そうして実際に観た感想はというと

フツーに良かった(* ゚∀゚)

自閉症なんていう

ちょっと扱いが難しいことを取り上げながらも

映画として上手くまとめられていました。

それもSiA自身の実体験がベースにあるからか。

そしてMusicというタイトルが示す通り

彼女が手掛ける音楽があるからこそ。

やはり音楽がないとこの映画は成り立たない。

それは大いに実感しました。


SiAは初監督とはいえ、ミュージシャンだってMVを作る。

歌詞と音に合うような映像は、

それだけでショートムービーたり得ると思うんです。

ただ歌うだけ、演奏するだけに留まらず、

実際にストーリー仕立て、ドラマ仕立てのMVだってあるし

1枚のアルバムで複数曲、もしく全曲使って

それを繋げることで1つの物語が形作られているものだってあります。

そんなMVが世の中に溢れている事実を考えれば

いちシンガーが映画監督をやっても不思議じゃない

なんて思えるもんです。


そうしたSiAの手腕によって

劇中で見る映像、鳴る音楽は秀逸。

にも関わらず、知名度も、話題性も、全くない故に

こういう作品にIMAXも、DOLBY-ATMOSも、

割り当てられない劇場が多いことが

本当にもったいないとさえ思えます。


そんな今作のタイトルと同名のキャラクター

自閉症を患うミュージックが常にしているヘッドホン

Music_1

落ち着かせる為に音楽を聴いてるのかと思いきや

聴覚が過敏すぎて、パニックの原因になるから

ということでした。

過敏な聴覚も、ヘッドホンをすることで緩和されると。

他にも、ミュージックがすぐに目をそらす理由とか

ミュージックの見てる、聴いてる世界が

どうなっているのか等の説明を聞くズーと

同じ視点でエボの話を聞いていました。

自閉症の人すべてがそうではないんだろうし、

それこそ映画用に多少の脚色はあるのかもしれないけど

なるほどなぁ、と思いながら観てました。


そうしてまともに話すこともできない

ミュージックの頭の中を視覚化したように

シーン毎に挿し込まれるMVのような曲と映像



それがその時その時の

ミュージックの心情はもちろんのこと、

時にはズーの、またある時はエボの、

そんな登場人物の心情を表すような曲、

歌詞で彩られた世界を垣間見ることができます。

これがまた良かったです。

こういうところはさすがはミュージシャン

作品の指揮自体をSiAがとっている為、文句なしでした。

歌、音楽が良かったのはもちろんですが、

ポップでカラフルな色使いの世界観や

コミカルな動きとキレのあるダンス、

そのダンスと共にコロコロ変わる表情

曲によっては衣装が次々と変わるものもあり、

視覚的にも、聴覚的にも、本当に楽しかった。

実際に演じているキャストがそのまま

歌い、踊っているのも

その人物の心情って部分を後押ししてるようでもありました。

映画を舞台にしてるとは言え、それを逆手に

目には画を、耳には音楽を

そんな劇中歌は等しくどれも良かったです。

個人的には、やっぱ予告編で使われている"1+1"と、




今作のタイトルトラックであり

ズーとミュージックの思い出の曲である"Music"




そして、エンディングで流れた"Together"



映像も含めて、この3曲が良かったなー( ´∀`)

日本に於いては、翻訳家さんの尽力により

歌詞も漏れ無く翻訳して字幕にしてくれている為、

劇中のシーンとバッチリ合っていることも確認できます。

また、音楽シーンへの導入も

顔や身体が、横を向いてたら横を向き、正面なら正面、

と、その人物と同じ構図から入るとこもあって

そういったところも面白かったです。


大きな体で、人一倍やさしい男

フェリックス役の人が踊る様は

おぉ!(* ゚∀゚)w

と思ったけど、やはりその直前

頭から血を流して倒れたフェリックス…

ダンスパートでも、姉妹のおばあちゃんミリーと共に

光る出口へ入っていってしまった為

やっぱり天国へ行ってしまったんだろうな…

と、観てる方にも思わせるわかりやすい演出も良かった。

起きてる出来事自体は悲しいですが…

行ってしまった2人を見送るミュージックの表情も

ハッキリと曇ってましたからね(´・ω・`)



そして、まさかのSiAカメオ出演!

エンドロールにもしっかり名前がありました。

店内にある"あのウィッグ"に気付いたズーが

SiA? 来てるの?

なんて言ってたら、ホントにいたーーー(* ゚∀゚)w

しかも顔を晒してました

泥パックみたいのしてたけどw

もちろん素顔はわからないけど、

あのシーンあのタイミングで

あのおばちゃんがSiAじゃなかったとしたら

もうどこにSiAが出てたかなんてわからんわw


終盤、エボから奥さんをNTRしたお兄さんの結婚式

ズーとミュージックが乗り込み

2人のお母さんがよく聴かせてくれたという

『Music』を披露しようとしたとき

卵を焼いて
三つ編みにして
早く寝なさい


の3つしか話さなかったミュージックが

歌い出すところはグッときますねー(  ;∀;)


グッときたのは、実は1つ前のシーンから。

自分のこともまともに面倒みれないと

自分に嫌気がさしたズーは

ミュージックを施設に預けることを決意。

長く世話を焼いてくれたジョージにも別れを告げ

いざ施設へ。

荷物整理をしている時にミュージックが一言…

don't go…
(行かないで)

ミュージック…(´;д;`)

こういう一言にしろ、歌にしろ、

病に原因があるとはいえ、まともに話せなかった子が

大事なところで、そこにあった言葉を発するのは

わかっちゃいても泣けますね(。´Д⊂)

まぁ、残念ながら今作では涙は溢れませんでしたが。笑



ラストシーンでは

ミュージック宛に贈り物が届く。

それが何かと思ったら

フェリックスがネットで見てた保護犬だ!

これは良い贈り物だー(。>д<)

速攻じゃれつくのは映画的な演出だったにしても

映画だからこそ!それで良いんです。

締め括りに警戒心バリバリな犬じゃ終われないわw

エンディングは『Together』でキャスト勢揃いで歌って踊り、

ジョージ役のおじいちゃんまで出てきてほっこり。笑

エンドロールは、やっぱりSiA本人が歌って締める。


ポストクレジット的な最後のオマケに

ズーが見ていた子ども番組が流れる。

このおばさん、めちゃめちゃ覇気がなくて

マジでやる気ないレベルの脱力でちょっと笑うw

と、最後の最後に激ユルで終わりました。笑




いやー、良かったぁー!(*≧∀≦)

SiA監督スバらしい(゚∀゚ノノ"☆パチパチパチ

予告編を見て興味は持ったものの

あまり期待はしすぎないようにはしてましたよ。

言うてほら、本業はミュージシャンなワケだし。

しかし、その"ミュージシャン"ということを存分にいかし

SiAでないと無理!という作品を作り上げました。

もちろん、本作を観る前から

SiAのことは知っていたけど、

どストライクに好きな音楽ではない為、

そこまで音楽的にガッツリ聴き込んではいませんでした。

有名曲をいくつか聴いたことあるくらい。

それでもここまで引き込まれ、楽しむことができました。

自分でも驚き。帰って速攻サントラ聴きましたもん。笑



サントラというか、今作のタイトルを付けた

劇中歌主題歌をまとめたSiAのアルバムですね。




映画的、音楽的にも良かったのはもちろん

自閉症に対しても知ることができた作品でした。

こういうのって、自分の身近にいないと

わからないこと、未知のことだと思います。

1から10まで、自閉症のこと全てを

こと細かに語った作品ではないだろうし、

人によって起こる症状だって違うかもしれない。

当事者ではないので、そのへんはわからないけど

こうしたことが起きる人もいて、

こうして対処することも手段の1つとしてある

ということが知れただけでも

得るものはあったと思えます。

実際、映画以上に大変なんだろうな…と

容易に想像もできますしね。

同時に周囲の人、環境の理解がないと

日常生活もままならないんだろうなってことも。

なんかそうした人の優しさや思いやりに触れる作品も

『ドリームプラン』から4作連続な気がする。笑



そういえば、

本作は漏れなく楽しめた作品だったので

パンフレットも買いましたが、

パンフレットの表紙は、海外の方では

ポスターとしても使われていますが

20220302_015336

なんで目玉焼きのスマイルマーク?

ってのも、本編冒頭で納得しました。

卵を焼いて

ミュージックの朝は目玉焼きから始まるからですね。

Music_2

日本ではメインで出されてる簡易プールのも良いけど

本作を観たあととなっては、

こっちのポスターも良いですね。

パンフレットもメインキャストの3人、

そして、パックなしで素顔を晒しているSiA

計4人インタビューもあって満足。




という感じで、

そこまで大きな期待をしなかったこともあってか

想像以上に良かった!と言える

ある種、SiAの自伝的とも言える初監督作品

ライフ・ウィズ・ミュージック

の感想でした。

記念すべき映画感想記事の100こ目が

メインコンテンツの音楽関連の作品で良かった。





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