Boston Manorはこっち路線を突き進むなぁ。

レーベルもPure NoiseからSharpToneに映ったからか

サウンド面の重さも増してきてる気もする。

どうも、トトです。


今回の記事で

祝☆500記事達成\(^o^)/

前ブログよりも更新ペースは早めで、

映画・ゲームも書くようになったからこそ

2年ちょいで500に届いた気がします。

日々、チェックしてくれる方たちには感謝<(_ _)>


そんな500記事め、

太鼓判を押したAvril Lavigneの原点回帰作の次は

こちらのバンドを取り上げます。

今回のバンドは自分も1stからレビューしている

貴重なバンドの1つであり、

同時に、バンドの変遷を追ってきてもいます。

先行曲を聴いただけでも、

これはまた前作から少し変化が…?

と思える感じがひとしおでした。

そんな今年17枚目の新譜レビューはこちら。




20220302_213853
Bad Omens
『THE DEATH OF PEACE OF MIND』
01. CONCRETE JUNGLE
02. Nowhere To Go
03. Take Me First
04. THE DEATH OF PEACE OF MIND
05. What It Cost
06. Like A Villain
07. bad decisions
08. Just Pretend
09. The Grey
10. Who are you?
11. Somebody else.
12. IDWT$
13. What do you want from me?
14. ARTIFICIAL SUICIDE
15. Miracle





US産メタルコアのBad Omensの3枚目となるアルバム

THE DEATH OF PEACE OF MIND

お馴染み、Sumerian Recordsから

2/25にリリースされました。


昨年の内にアルバムリリースが発表されたバンドの中では

最新作のリリースを期待していたバンドでもあります。

たた、冒頭で言った通り

期待したままでいいのか…?という先行曲で

若干の不安もありつつ…(。-∀-)

まぁ、そんな不安に駆られていても仕方ないので

昨年11月の初報から約3ヶ月、

こうしてリリースされた最新作を聴いていこうと思います。




CONCRETE JUNGLE
歌い出しからvo/Noahのクリーンが響く1曲目。
下地にあるシンセビートは何気に良さげで、
そうしたサウンドの雰囲気も相まってか、
歌いかたがどこか艶っぽい感じがします。
後半は咆哮一発、一気に重く攻勢に転じるサウンドは
ガッツリ!メタルコアを感じられて素晴らしい。
ブレイクダウンも(* ゚∀゚)イイゾーコレ!な感じ。
サウンド面は重さをキープし、ラストまで。
前半と後半で雰囲気がガラッと変わりますね。


Nowhere To Go
2曲目は、ミドルテンポだった前曲から、
小気味良いアップテンポな曲調に切り替わるのは◎
そうした曲調だからこそ、ライブ向けとも言えます。
サビではモッシュピットが盛り上がりそう(* ゚∀゚)
叫んでなくてもこういう曲調なら良いな。
ってことで、ボーカルはクリーンがメインだし
後半のブレイクダウンにはガッツリ叫びます。


Take Me First
曲調はミドルテンポに戻り、シンセ要素も多め
しかし、しっかりバンドサウンドを展開する3曲目。
ニューメタル世代のではなく、ガッツリ今時
現行世代のオルタナメタルっぽい感じですが、
サビのメロディには惹かれるものがある。
何気にグッドメロディな曲なのかもしれない。
どことなく30STMの片鱗的な雰囲気もあるかな?


THE DEATH OF PEACE OF MIND
今作で最初にMVが公開されたタイトルトラックの
4曲目はイントロからさらにテンポを落とす。
シンセをバックに、ゆっくりじっくり展開する感じ。
個人的にはこれを最初に聴いたとき、
ちょっと嫌な予感というか、不安に駆られたけど
この記事の下書きを終えた時点では、
Spotifyで670万over、YouTubeでもMVは220万over
どちらもかなりの再生回数を叩き出してるくらいには
意外とリスナーからは受け入れられてるのか。
と、思いつつこの曲も後半にくると
沈み込むようなヘヴィなブレイクダウンに
Noahもスクリームで咆える様がとても良い。





What It Cost
テンポ感は前曲ラストから継続する感じの5曲目。
それでいて次の曲のイントロにも思える、
淡々としたリズムで展開する2分にも満たない短い曲。
後半には、冷たさを感じるようなサウンドの中に
さらに冷気を促進させるようなチェロの音色が良い。
1stではあんなに使われていたストリングス要素が
3rdでここまで減るとは思いませんでしたね。


Like A Villain
そしてそのまま地続きのように始まる6曲目。
シンセが前に出る中でも、ギターはしっかり重く、
この曲もサビのメロディには惹かれるものがあります。
クリーン主体であるものの、途中には
短いながらもスクリームするパートがあり、
ラストサビに入る前に1回、
ヘヴィなブレイクダウンで落としてきます。
こういうとこまで失われていないのはよかった。





bad decisions
元々メロディックなメタルコアしてたバンドが
3枚目になりゃバラード調の曲も入れるよね
なんてことが伺い知れる7曲目。
ってのがわかる通りに、バンドサウンドは控えめ
シンセはあるけど、ガッツリ歌ものです。
もはやオルタナポップ感すらあるように思います。


Just Pretend
イントロから浮遊系なシンセとギター、
そこにNoahのクリーンが入って始まる8曲目。
サビはバンドサウンドひとしおになり、
ちょっとDayseekerのような雰囲気を感じます。
サウンドはもちろん、ボーカル面もね。
なので、個人的には意外と悪くないと思えた1曲。


The Grey
ここへきてよーーーやく!
メタルコア的サウンドのイントロが出てきた9曲目。
とはいえ、やはりオルタナメタル的なのは変わらず。
てか、イントロのあとのNoahのクリーンパートは
不思議と若干Set It Off感あるわ。笑
ここまでの曲通り、ボーカルはクリーンがメイン。
しかし、サビではサウンド面の重さはあり、
コア感のあるフレーズもいくつか見受けられます。
Bメロはサビ前からそうした面が垣間見えます。
ストリングスから入るラストサビの流れは○





Who are you?
過去の曲、今作の他のどの曲とも違う雰囲気な10曲目。
ここまでにも裏声のような高音パートはあったけど
このテイストのサウンドに乗せてくると
もはや同じボーカルとは思えないな(。-∀-)笑
7曲目より遥かにオルタナ/インディーポップ感ある。


Somebody else.
雰囲気的にはこちらも前曲同様の11曲目。
こっちの方が幾分、シンセの主張があり、
テンポ感も少し上がっています。
今作の中でも、この2曲が特に異彩を放っていて
ここまでくるとBad Omensじゃなく、もはや
Noahソロの別プロジェクトのようにも思える。笑


IDWT$
遠くからゆっくりフェードインしてくるように
そんな始まりを見せる12曲目。
シンセもあるが、こちらは冒頭から
しっかりバンドサウンドを展開してくれています。
サビのボーカルもファルセットとスクリームも合わせ技。
ブレイクダウンの重さもこれまで通り。
最後の最後、ラストのアウトロも重く、
メタルコアらしい展開に上がるヾ(* ゚∀゚)ノ
これをイントロにしてメタルコアナンバー作ろうぜ!w
って言いたくなるくらい上がるサウンドw


What do you want from me?
13曲目はイントロからレトロなSF感というか、
サイバーパンクな世界観が合いそうというか、
そんなシンセから幕を開けます。
途中から入るギターが重くてまた良いですね。
エレクトロコアとは言わないけど、
上手くシンセとコアサウンドを混ぜた感じ。
ここでも重っもいブレイクダウンぶち込んできますしね。
そこにシンセも混ぜてくるのもまた良い。


ARTIFICIAL SUICIDE
先行曲の中で最も唆られたのはこの14曲目。
冒頭の部分が、Crystal Lakeのゾンバッ!ゾンバッ!に
近いものを感じるし、そのせいか
そこから続くスクリームもどこかRYOっぽさある。
やはり、唆られたのはそういうアグレッシブ感。
後半の重く、軽快なリズムに転調するとこも良い。
間違いなく今作イチの攻め感ある曲だし、
今作でいちばんメタルコアしてるのはこの曲だと思う。
こういうのもっと欲しかったなー(。>д<)
まさかこれ1曲だけとは…(´・ω・`)





Miracle
全15曲収録作のラストを締める15曲目は
シンセからして少しダークな雰囲気。
浮遊感のあるシンセに変わると雰囲気も変わるけど
やはり全体通してダークな雰囲気のが強い気がします。
ズーン、ズーン、ズーン…と
この曲のブレイクダウンも暗く重いのは○
ブレイクダウンに関しては1枚通してどの曲も重く、
そこに関しては文句なしに良いところ。
ラストもそんなブレイクダウンに
Noahのスクリームを乗せて締めます。





以上、

Bad Omens
THE DEATH OF PEACE OF MIND


でした。

なんか…思ったほど悪くはないし、

ブレイクダウンを中心に重さがガッツリくる部分もある

が…

聴いてるこっちが複雑に思う作品だな(。-∀-)笑

前作の雰囲気を考えれば

今作のようなものが生まれるのも理解できるし

十分、納得もできる。

ただ、それを受け入れることが出来たとしても

好き嫌いとはまた別の問題です。


メタルコアシーンの中から出てきたと思えば

確かにメタルコア感はかなり薄れたけど

その分、大いに建設的で挑戦的な作品だと思える。

前作から今作への流れは十分わかるけど、

前々作の1stと比べたら別ものレベルです。

1stにあったようなメタルコア感や、

ストリングスを使った壮大さみたいなものは

今作ではかなり薄くなってますしね。

その代わり、15曲ものボリュームある作品で

1曲1曲に幅が出たのも確かで、

そこはむしろ、1stよりもレビューはしやすかったです。笑


しかし、前作で脱BMTHのようにも思えたのに

シンセ要素が増したことにより、

またちょっとBMTH寄りに戻ってない?笑

とも思えたり。

もちろん、今作はかなり振れ幅広い作品だし

完全にこれまでとは別もののオルタナポップがあったり

曲によっては30STMやDayseeker

近年のBoston Manorを思わせるような曲もあり、

作品、曲から思い浮かべるバンドは決して1つじゃない。

でもBMTHとのことは1stから言われている通り、

そもそもNoahのシャウト、スクリーム自体、

何ならクリーンだって歌い方によっては

ちょっとOliのと似てるんだよな。

歌いかたでいくらでも変わるとは言え、

ボーカルの声質自体は近いものがあると思います。

声質が似るのは仕方ないことだし、

言われすぎてウンザリするのもわかるんだけど

ホントにBMTHみたいって言われるの嫌なんか?っていう。笑

だからってワケでもないけど、

個人的には前作の2ndのが好きかなー


と、まぁ転換期として見られがちな3枚目

メタルコアとして見ると微妙かもしれませんが

メタルコアとして見なければ、

1stとは別もの、2ndからの流れを汲んだ

バンドの意欲作と言えるかもしれません。

Bad Omens
THE DEATH OF PEACE OF MIND


全15曲というフルボリュームで

バンドの"今"を表現しています。

是非ぜひ、チェックしてみてください。





関連記事