このMV良いなぁ。

しっかりウェス・アンダーソンが手掛けてるのも良い。

これだけでも映画のPVとしては十分ですね。

どうも、トトです。



前回『アダムス・ファミリー2』を観に行き、

同日公開である今回の作品↑のチケットの

翌日分のをついでに購入したワケですが

前日の19:00過ぎ時点で、

真ん中より後ろのセンターブロックは

ほとんど埋まっていました∑(OωO )

これは少し嬉しい埋まり具合。

そんな1月最後、今年8本目の作品はこちら。



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フレンチ・ディスパッチ
ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
(原題:The French Dispatch of the Liberty, Kansas Evening Sun)

20世紀フランスの架空の街にある「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部。米国新聞社の支社が発行する雑誌で、アメリカ生まれの名物編集長が集めた一癖も二癖もある才能豊かな記者たちが活躍。国際問題からアート、ファッションから美食に至るまで深く斬り込んだ唯一無二の記事で人気を獲得している。
ところが、編集長が仕事中に心臓まひで急死、彼の遺言によって廃刊が決まる。果たして、何が飛び出すか分からない編集長の追悼号にして最終号の、思いがけないほどおかしく、思いがけないほど泣ける、その全貌とは──?





昨年、自宅でたまたま

『グランドブダペストホテル』を観たので

これはタイムリーに良い情報でした。

今作の公開は今年に入って知ったので。笑

無事に公開日付近で観れて良かった。


そんな今作も『ブダペストホテル』同様、

豪華キャストが光る。

エイドリアン・ブロディ
オーウェン・ウィルソン
レア・セドゥ
シアーシャ・ローナン
…etc

『ブダペストホテル』でも

出演していた俳優陣も少なくなく、

こういう役者が集まる、一種のお祭り感も

非常に楽しめた要因の1つです。




メインというほど出番はなくとも、

ウィレム・デフォーや

ブダペストホテルで主役を務めたトニー・レヴォロリ

なんかが出てたのも嬉しかったし、

日本でも『DUNE』で一気に知名度上げた感のある

French Dispatch_01

ティモシー・シャラメまで出ていて、

若手、中堅、ベテランと

数的な意味でも、そういった知名度的な意味でも

"豪華"と呼べるキャスト陣の作品はさすがでした。


そうしたキャストに頼らずとも

ちゃんと『映画』として面白いのもすごい。

ストーリーの流れも、ブダペスト同様

複数の短編を一本にまとめたようなオムニバス構成に。

今作では、それが"フレンチ・ディスパッチ"誌の

内容となっているという流れ。

オープニングの「自転車レポーター」に始まり

「確固たる名作」
「宣言書の改訂」
「警察署長の食事室」

と、今作の大きな括りが3つ、最後にエピローグ。

French Dispatch_03

個人的には「確固たる名作」が良かったなぁ。

女看守と囚人であり天才画家でもある

2人の関係性がとても良かった。





ただ、やはりどの話も

画的な見せ方がホンットに凝っていて面白い!

冒頭から、定点カメラで

役者が建物を上に上っていく様はレトロゲームみたいだし

French Dispatch_02

その場でセットを動かし、背景を変えるところは、

それこそ舞台演劇のよう。

フランス語を使ってる時は英語字幕も出るけど

この出方も面白かった。

映像のカラーとモノクロの切り替えも◎

静止画に見立てて、一種のカメラを横に動かしていき

場面場面を切り替えていくのも面白かった。

そのシーンでのキモは

静止画に見立てて

って部分ですね。

パッと見静止画と思いきや、よーく見ると

人や物がグラグラしてる。

みんな頑張って静止してるんだな!笑

おもしれー(* ゚∀゚)


終盤にはアニメーションまで取り入れ、

さらにエンディングでは

今作のポスターを起用して締める。

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ネットで拾っただけでもこれだけあるし、

もちろんエンディングはこの一部、

下手したらまだあるかもしれませんね。笑

ポスターコレクター泣かせだw


エピローグ的なラストシーンは

編集長が亡くなってしまったあとの

最後のページを、ライター勢揃いで

みんなで作っていくところで終幕。

こういう締めも良かったです。


DSC_0038

パンフレットももちろん購入。

オーウェン・ウィルソン、ティモシー・シャラメ

そして、ウェス・アンダーソンのインタビュー

各キャストの一言やウィレム・デフォー特集など

読み応えはバッチリ!

さらにパンフレットの中にも

カラーページとモノクロ(っぽい)ページに

分かれているところも凝っていて良かったです。



いやー、内容はもちろんだけど

視覚的に本当に楽しい作品でした。

それゆえに画面上の情報量が多く、

字幕版で見てて辛かったの初めてだw

映画というでかいスクリーンの中では

字幕と映像を両方追うのが難しい!

内容を知るためには字幕を、

画的な楽しさのためには映像を、

どちらも100%追いきれないという辛さw


こういった楽しみ方をできるのも

ウェス・アンダーソン作品ならではか。

そんなフレンチ・ディスパッチの感想でした。

人を選ぶ作品ではあるだろうけど

映画好きには是非ともオススメしたい、

是非とも観てもらいたい作品です。





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