納得も共感もするけど、

それをまさに打ち崩されたのが今回なんだよなぁ。

結局はどこ(映画館、席)で見るかと

その作品、その回にいる客次第なので、

確率は下げられても、"確実"はないわ。

マジ失敗したわー

って言われるような客にはならないよう、

普段から意識はしているものの

鑑賞マナーやモラルを改めて自戒します。

どうも、トトです。



前回の『ブラックボックス』の翌日、

2日連続で映画を観に。

『ブラックボックス』はフランス産、

今回の作品はデンマーク産

それゆえか、公開規模が極少すぎる…

国も違うし、何ならアメリカ以外の国で

こういうのを観るような映画好きがそもそも少ない

そんな日本だししゃーなし

とは思いつつも、都内ですら1~3館しかなく

そのどれもが小さな映画館だし

っていう小規模公開さに泣けてきますよ(。´Д⊂)

そんな今年6本目の作品はこちら。



20220122_020431
Riders of Justice
ライダーズ・オブ・ジャスティス
(原題:Retfaerdighedens ryttere)

妻が列車事故で亡くなったという報せを受け、軍人のマークスはアフガニスタンでの任務を離れ娘の下へ帰国する。悲しみに暮れる娘を前に無力感にさいなまれるマークスだったが、彼の下を二人の男が訪ねてくる。その中の一人、妻と同じ列車に乗っていたという数学者のオットーは、事故は“ライダーズ・オブ・ジャスティス”と言う犯罪組織が、殺人事件の重要な証人を暗殺するために周到に計画された事件だとマークスに告げる。怒りに打ち震えるマークスは妻の無念を晴らすため、オットーらの協力を得て復讐に身を投じてゆくが事態は思わぬ方向に…。




デンマーク産の作品とはいえ、実際のところ

デンマーク・スウェーデン・フィランド合作らしい

ライダーズ・オブ・ジャスティス

を観てきました。

『ブラックボックス』は公開初日の最後の回

本作は公開翌日のいちばん最初の回

そこに公開規模の極小さも相まってか

どちらもかなりの客入りでした。

だからこそ、前回はTOHO系で観たからまだしも

今回は、前後の席の感覚が狭いとか、

段差が甘くて前の席の頭で視界が遮られるとか、

そういうとこでしか公開されないのがツラいんよね(´・ω・`)

今回はその影響による前席のヤツがハズレだったし。

ただでさえオメーの頭でスクリーンの一部が遮られてんのに

頭フラフラさせんなよマジでくそうぜぇ…(# ゚皿゚)イライラ


コイツのせいでイマイチ集中できなかったのが

何よりの心残りではありましたが、

昨年あたりから個人的にも観る作品が増えてきてる

マッツ・ミケルセン主演作。

昨年観た『アナザーラウンド』とも違う、

『カオスウォーキング』とも違う、

また新たなマッツを見せてもらいました。


そして、タイトルとなっている

Riders of Justice

作中では犯罪組織として描かれていますが

彼らはかなり損な役回りになってる気が…w


全編通してシリアスなシーンの方が圧倒的に多いけど

その組織の男を"反射的に"殺してしまうところから

少しコメディ要素が出てきました。笑

Retfaerdighedens ryttere06

殺した張本人であるマッツ演じるマークスの言葉が

やってしまった…

"やってしまった"てwwwww

これには観客からも笑いが起きてましたw



予告編にある射撃訓練のシーンでも

エメンタールは体型に反して、

めちゃくちゃ飲み込みの早いギャップw

Retfaerdighedens ryttere_01

対してレナートも組み立てはできたものの

変なアート、オブジェみたいになっててわろたw

ただ、銃の仕組みを知るのは大事だけど

銃の組み立てからやる必要はあったのか、と…笑

撃ち方とマガジンの交換だけで良かったんじゃ…

ってのは、訓練受ける側も思ってただろうけど。


Retfaerdighedens ryttere04

捕虜だったウクライナ人のボダシュカは

ウルフ・エメンタールの名前を

アナル・○○○○○(忘れたw)

と、めっちゃひでぇ間違え方してたりw


だから

気持ち良く寝られるようにアナル●ックスする?

なんて、レナートに持ちかけてたのかw

そういう風に扱われてきた故の処世術なのか、

ガチなのか、ちょっと判断に迷うけどw

でも、それがなければ

作中イチのまとも人間だったかもしれません。

ウクライナの言い伝えには

オチも、何の教訓もなかったりしたけどw

マークス宅が急襲された終盤、

みんなは床に伏せたりしてた中、

1人ソファから降りずに祈りを捧げてたボダのみ

無傷でいられたのも笑いを誘いましたw


Retfaerdighedens ryttere03

聖人度合いではオットーもなかなか。

40年間で数万時間、数十人の臨床心理士の世話になった

レナートよりも、まともにカウンセラーしてた気がします。

でも、ことの発端はそもそもコイツが原因であり

何のあてにもならない統計学や確率論で、

件の事故をROJが絡んでると言い張ってたことから

マークスが無意味な復讐心を煽られたワケだし。


Retfaerdighedens ryttere_02

何かが変われば…と、事故前後の出来事を

自室に付箋で張り巡らせていたマチルデに対し、

無意味な行為だ

って、お前がそれを言うんかい!w

と思ってしまいましたが。

物語が進んでいくと、

本当にROJは絡んでるのか…?

と、観てる方まで疑問に思ってくる。笑

それが判明するのが割と後半なので

この勘違いの流れを楽しむ作品なのかも?

なんてことも思い始めてきました。


とはいえ、

冒頭に出てた赤い自転車、青い自転車も

最後の最期に、しっかり回収。

私の自転車が盗まれなければ

っていうマチルデの"たられば"をこうして回収するのか!

ROJ側は今回マジで単なる被害者でしかないのが

最後の最後に可哀想に思えてきたw

全然関係ないのに、元軍人のおっさんに

組織壊滅させられてるからねw

もちろん悪さ自体はしてるんだろうけど、

今回の件には無関係だったワケだしw



勘違いが勘違いを生み、

気付いた時にはもう遅し

な感じで展開された本作

エンディングを迎えても

変な切なさみたいのを感じてしまった

ライダーズ・オブ・ジャスティス

の感想でした。

記事はコメディ要素多めで書きましたが、

作中の流れはシリアス多めなブラックコメディ。

Retfaerdighedens ryttere05

妻をなくした夫、母を亡くした娘

という、ありがちな設定でありつつも、

その親子の在り方、今後の行方、みたいな

展開としてはありがちな設定にならない新鮮さがありました。

でも、マッツ主演作としては

やっぱり『アナザーラウンド』超えはならんなぁ

って感じの作品でした。




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