知ってた。

最近のディズニーのやり口じゃん。

ディズニー+の加入者増やしたいなら

最初から映画館で予告なんて流さなきゃいいのにな。

日本だって後追うでしょ、これまでもそうなんだし。

まぁ、この作品は予告編段階から

そこまで興味を引かれてなかったし、

何ならこうなるんじゃないかと思ってたので

期待もしてはいませんでしたが。

どうも、トトです。



第一週から毎週2本以上、

チェックしている映画が公開されていくため

年明けから新作映画捗りまくりな2022年

おかげさまで早くも今年3本目の映画。

公開日翌日、1/15(土)に観てきました。



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スティルウォーター
(原題: Stillwater)

アメリカ・オクラホマ州スティルウォーターに暮らすビル(マット・デイモン)は、娘のアリソン(アビゲイル・ブレスリン)が留学先のフランス・マルセイユで殺人容疑で逮捕されたことを知る。娘の潔白を証明すべく現地へ向かうビルだったが、聞き込みを重ねる彼は地元民に警戒され、何者かに襲われてしまう。それでも諦めないビルは娘を取り戻したい一心で、真犯人を見つけ出そうと奔走する。




年末か年始は忘れたけど、

YouTubeに出てきた予告編を見て興味を持ち

こうして映画館まで足を運びました。

スティルウォーター

マット・デイモンという、日本でもある程度は

確実に知られているであろう俳優が主役にも関わらず

その公開規模の小ささに驚いた…

スパイダーマンなんて誰もが知る作品以外、

洋画なんて全く観ない、それ以前に話題にもならない

今の日本では仕方ないのか┐(´-ω-`)┌


本作もスパイダーマンに比べれば

恐ろしく地味だし、ストーリーは淡々と進むので

起伏に乏しいのも確かだけど、

個人的には良作だったし、楽しめました。


ストーリーはあらすじの通り、

あらぬ疑いで刑務所にぶち込まれた娘を救うため

遠くフランスはマルセイユの地で、父親が孤軍奮闘する。

その父親のビル役を演じたのがマット・デイモン

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久しく映画館で彼の姿を観てなかったけど、

旧作では、家でちょこちょこ観てました。

前回、映画館で観たのも

たぶん『幸せへのキセキ(We Bought a Zoo)』以来だけど

割と近年の作品、本作も含めてだけど

真面目で良いヤツなんだけどやらかしがち

って役が多い気が…笑

役柄的にそういうイメージが定着しつつあって

そういう役ばっかやってない?って思ってしまう。笑

その"完璧"じゃないところが

親近感や愛着を生むのかもしれないけど。笑


本作でのやらかしポイントは

アビゲイル・ブレスリン演じる娘のアリーが語る過去

亡くなった母親(奥さん)の遺品を倉庫に入れてたら
料金の支払いが滞り、遺品がすべて処分された


そりゃあ娘からの信用なくすわ(。-∀-)

その事実を隠してたっていうのがまたタチ悪い。笑

そういえば、アビゲイルも久々に拝見。

私の中のあなた(My Sister's Keeper)』以来かな?

My-Sisters-Keeper

あの頃は子どもだったのに、

今や25歳、立派に成長したもんです。

本作ではあまりメイクも濃くなく、

子どもの頃の面影を感じられるのもまた

大いに成長を感じさせました。

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しかし、声だけはだいぶ低くなりましたね。笑

ムショにいるからっていう役柄じゃないでしょたぶん。

いくら前に見たときは声も含めて子どもだったとはいえ、

こんなに声低くなってたのには驚いた。笑

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話を戻して、ストーリーも終盤

アリーを容疑者に仕立て、フツーの生活を送る

アキムを捉え、DNA鑑定の結果が出るまで

居候してるヴィルジニー宅の地下に監禁。

……してることが警察にバレかける

結果、ヴィルジニーが逃がしたおかげで

バレはしなかったけど、

居候から恋仲になったにも関わらず

今すぐ出ていって

と、言われる始末。

そらそうなるよビルさん…(´・ω・`)

まず最初に、ヴィルジニーの娘のマヤにバレたから

2人の秘密にしてたのもマズかったね。

巻き込むつもりはなかった、ってのも本心なんだろうけど

こういうところでやらかしちゃうのが

近年のマット・デイモンらしいというか何というか…笑


しかし、作中では

もはやこの要素が入ってない映画なんて

昨今ないんじゃないかってくらい、

あかさらまな人種差別要素とか、黒とか白とか、

実際フランスってそういうのけっこうある

なんてのも聞いたり聞かなかったりする話。

ヴィルジニーは差別大嫌い人間だったけど

過剰と言えば過剰でもあったようにも思えるし…

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片やビルはビルで、アリーのことを

本当に考えて行動してはいるけど、

1人で突っ走っていっちゃったり、

アリーに気を遣ってウソをついたり、



結果、ただでさえ良くない関係が余計にギスギスしたり、

と、シリアスシーンも多いは多いけど

マヤとのシーンだけは微笑ましかった。

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そういったストーリー全体に対するギャップというか

対比というか、ほのぼのしててとても良かった。

本作での癒し要素は、間違いなくマヤでしたね。

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アリーの1日仮釈放の際にも

アリーとマヤのやりとりは、時間は短かったけど

本当の姉妹のようで微笑ましかったです。

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そんな殺人容疑でムショ生活のアリー

監禁してるアキムの証言により、

アリー潔白にまさかの陰りが…

しかし、DNA鑑定の結果で判決が覆り、

アリーは釈放、無事にアメリカへ帰国。

アリーに事の真相を確かめるため、

ビルはアキムの言ったことを踏まえ

地元の名前のネックレスのことを話します。

アリーがフランスへ飛び立つ際、

ビルが慌てて買った地元"Stillwater"の金ネックレス

するとアリーは、糸が切れたように泣き出す…

本当だったんかい…

アリーはビルのことを嫌ってたし、信用してもなかった。

でも、ヴィルジニーにそのことを話していたとき

失敗ばかりなのは娘である自分も同じ

と、打ち明けていたけど、

その発言はラストできっちり回収してくれました。


親子共々、やらかしてはいたけど

ビルはアリーの無実を証明したかっただけ
アリーを救いたかっただけ


アリーはアリーで
父のいる(母のいない)遠くに来たかっただけで
殺す気はなかった同性の恋人と一緒にいたかっただけ


と、望んでいたことはシンプルだったように思います。

ビルの方が、よりシンプルですよね。

色んなことが重なって複雑にはなっていたけど

求めるもの自体はシンプルなものでした。

人生は冷酷だ

作中でも言われていたことセリフ

本作を表す意味でも、納得の言葉かもしれません。




以上、

スティルウォーター

の感想でした。

予告編一本のみ、それ以外の情報はほとんど入れず

そんな体で観に行った作品でしたが、

なかなか良かったです。

約140分という長尺だったにも関わらず、

集中を切らさず観れたくらいには楽しめた作品でした。





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