先月末あたりから
ようやく気候が秋めいてきて
非常に過ごしやすくなりましたね(´∀`)
ウチで作ったプレイリストも捗る季節です。
これでマスクなんてしなくていいなら最高なんですけどね…
どうも、トトです。
それでは、本日取り扱う新譜は
解散を決めたPDSに続いての国内バンド…
と言っていいのか、音楽ユニット?プロジェクト?の作品。
自分も今年に入って知ったプロジェクトで
出会いは既に記事にしているゲーム
『ENDER LILIES』でした。
ゲームはもちろん、アニメとのタイアップも多く
そういった面からか、海外のリスナーも多い印象。
むしろ国内でこの音楽プロジェクトを知ってるのは、
それこそアニメやゲームが好きで、且つ
サントラや主題歌をチェックする人くらいな気がします。
そんな今年81枚目の新譜レビューはこちら!

Mili『To Kill a Living Book -for Library Of Ruina-』
1. String Theocracy
2. From a Place of Love
3. And Then is Heard No More
4. Iron Lotus
5. Children of the City
6. Gone Angels
7. Poems of a Machine
8. Salt, Pepper, Birds, and the Thought Police
国内外にファンを持つ音楽プロジェクト
Miliの最新ミニアルバム
『To Kill a Living Book -for Library Of Ruina-』が
10月29日にリリースされました。
『ENDER LILIES』で知り、サントラを聴き、
Spotifyで公式もフォローし、
その中毒性により何度もリピートした↑を中心に
YouTubeで軒並み過去曲を聴き漁り
ってとこまでしたので
ゲームやアニメではなく、純粋な"音楽"活動での
Miliの新譜が年内に聴けるとは思わなかった。
でも、実はリリーズの前に
『グレイプニル』のEDで聴いていたのでした。笑
この頃はMiliっていう認識をしてなかったのよ(。-∀-)ノシ
ゴブスレは見てないのでそっちは未聴。
そうしてタイアップなしの
正真正銘、Miliの純粋な音楽活動による新譜
早速、聴いていこうと思います。
※今作の楽曲はXBOX、PCゲーム『Library Of Ruina』で
挿入歌として使用されているようです。
String Theocracy
オープニングの1曲目は、今作のテーマソング。
『ENDER LILIES』でも存分に感じたピアノと
ホーンサウンドが彩るアップビートでダンサブルな展開。
そのホーンサウンドのおかげにより、
賑やかなピアノジャズ的な雰囲気がとても良い。
合間に出てくるサックスの音色も◯です。
ある種のパーティ感すらあり、そのパーティが
全く下品な感じしないのがとても好感です。
画的な動きはないにしても、
こうして曲を印象付ける1枚のイメージアートに
歌詞を載せるLyric Video方式なのもMiliの特徴か。
YouTubeの機能で出せる日本語詞の方も
ちゃんとMiliが手掛けているのか、
一人称も曲によって異なり、意味もしっかり伝わります。
ってなると、この一枚絵にも説得力が出てくる。
この絵自体もAo Fujimoriって人が描いてるようで
公式サイトにも正式メンバーとして名を連ねています。
でも、曲によって描く人はたまに変わってるし、
公式サイト、2年くらい更新してないっぽいけど。笑
そーいやvo/Cassieはカナダ人(カナダ国籍?)らしいけど
Cassie "Wei"っていう名前を見るに、
顔出ししてるライブ動画見ても東アジア顔だし、
中国とか台湾あたりの人なのかな?
From a Place of Love
2曲目は水の中にいるような音が背後で鳴る中、
Cassieのボーカルが響くとこから始まる。
L-O-V-E L-O-V-E ~♪のメロディが
ドレミファソラシド♪ ドシラソファミレド~♪
の音階が頭に浮かんでくるのが面白いなぁ( ´∀`)
それがあるせいか、間違いなくMiliの曲なんだけど
どっかで聴いたことあるような…
どこか懐かしさを感じるようなメロディの曲です。
ボーカルが何層にもなって聴こえる部分も、
非常にキレイですね。
And Then is Heard No More
Cassieのアカペラボーカルから始まる3曲目。
キィキィ言ってる木製の椅子や床が軋むような音は何やろか?
それはさておき、全体的にはピアノの弾き語り調です。
切ないピアノの旋律と透明感のあるボーカルが◎
コーラスと交錯する感じもキレイで良いですね。
今作に限らず、他の曲を聴いても思ったけど、
そういったバッキングやコーラスも
Cassieが歌ってるような曲多くない?
冒頭で載せた"Ga1ahad and Scientific Witchery"は
絵的に見ると、男の戦士?と魔女っ娘と、
1人で2役みたいなボーカルで輪唱してるのが
聴いてて凄さと面白さを大いに実感します。
Iron Lotus
イントロから中国の雰囲気をそこはかとなく感じる4曲目。
そうした中華の雰囲気を存分に含みながら、
アップテンポで耳触り良いメロディで、
しっかりMiliの曲としてまとまってる。
中華系のゲームやアニメのタイアップも取れるな。笑
名前はわからないけど、よく見る中国の弦楽器?をはじめ
他にも中国らしい音作りになってるってのが、
聴いた人誰しもが感じられるような曲です。
サビの雰囲気、メロディが個人的にかなり好きです。
中国感はMVの一枚絵に描かれた背景や、
枠のデザインなんかからも伝わってきます。
今作1周目の試聴から聴き覚えがありましたが
ENDER LILIESのあと、Miliの曲をYouTubeで
あらかた聴き漁ってた時期に聴いた曲だったし、
何となく耳に残る曲でもあったので覚えていました。
加えて、今作の中では唯一、
アニメーションとして"動く"MVでもありますね。
この白い雲みたいな餅みたいなキャラクターが、
太極拳みたいな動きしてるのも面白いわ。
この曲に至ってはYouTubeの字幕も
英語、日本語、謎にベトナム語と、バッチリ中国語の4つ対応。
Children of the City
80年代?風のシンセが耳を突く5曲目。
この曲ではCassieも他の曲とは違い、
淡々と低音で歌う部分もあり、なかなか新鮮。
そのシンセが消えると浮遊感を醸し出す
現代的なサウンドに早変わりします。
過去と現在を上手く混ぜたようなサウンド。
この前観た『ショック・ドゥ・フューチャー』のアンに
こういうの聴かせたらどういう反応するんだろ?
ってのも気になるくらい、シンセが耳を突く曲。
最後の数字を淡々と羅列していく部分は
数字の意味があるのかないのか気になるところ。
なんかのコードだったりするのかな?
Gone Angels
6曲目を聴いた時は、イントロからして
そのままENDER LILIESに使われてても
何の違和感もないなーってのを思いました。
それくらいENDER LILIESでも見たピアノ要素に加え
壮大なコーラスがまた合っている感じ。
Cassieのボーカルの感じも"Bulbel"と似た雰囲気。
タイトルの"Gone Angel"ってのも、
シーグリッド、シルヴァなんかをイメージすれば…
なんて想像も捗ります。

これ聴いてたらニーアとかにも合うんじゃないの?
なんてのも思えてきた。
ニーアシリーズの続編があれば、NieR x Miliも聴いてみたいな。
Poems of a Machine
7曲目でもCassieの低音ボーカルから始まる。
サビに向かう中で本来の高さを取り戻していき、
サビに入ると、これまで通りのCassieに。
tik tak…と時計の針音を模したボーカルや
Tell me whyを繰り返す歌詞など、
歌詞やボーカル面で耳を引くフレーズがあります。
タイトルとなっている『機械の詩』ってのも
言葉で上手く表せないけど、合ってる感じがします。
でもって、この曲の一枚絵も見てみたい。
Salt, Pepper, Birds, and the Thought Police
ラスト8曲目は、1曲目とはまた違うピアノジャズ感。
跳ねるようなリズムのピアノが良いですね。
こちらは同じくホーンサウンドも取り入れてるけど
テンポ感はそこまで速くもなく、落ち着いた感じ。
だからこそ、ちょっと落ち着いた感じの
小洒落たBARなんかで流れているような、
むしろ流れてて欲しい雰囲気ひとしお。
サックスもあるけど、こちらではバイオリンあり、
Cassieのボーカルは時折、幼さからくるような
子どもっぽいかわいさみたいなものを感じられます。
MVの一枚絵が、こんな荒廃した感じなのとは
何となくイメージからは想像つかないな。笑
しかし、それもYouTubeで歌詞を見ていると
鳥かごの中の有翼人種らしき一枚絵も納得&理解できます。
"塩と胡椒と鳥と思想警察"なんていうコミカルなタイトルも
歌詞を見てると意外とバイオレンス?
再生すると遠景になるけど、サムネは中央の子が近影になり
涙を流している様子が伺えます。
以上、
Mili『To Kill a Living Book -for Library Of Ruina-』
でした。
ENDER LILIESの枠から飛び出し、
Mili本来の音楽的作品を聴きましたが
良いですね!(* ゚∀゚)b
リリーズのサントラから入ったことに間違いはなかった。
サマソニの2017、2018に出てたらしいですが
その頃に既に知っていれば…(。´Д⊂)
2017は自分も行ってたし、好きなバンドと
タイムテーブル的にかぶりがなければ
絶対にライブ見てたし見たかったわ( ;∀;)
徐々に元に戻りつつあっても、今はこんな状況だし。
毎度毎度、遅咲きの自分が憎い…
国産ならではのバラエティ豊かな音楽性と
透明感のあるCassieのボーカル、
全編英詞なのも好感で、それだけでなく、
Cassieの英語力の高さも後押ししていると思います。
さらに、公式チャンネルから出してる
インパクトある一枚絵のMV、
Lyric Videoとも呼べるようなビデオには
曲の世界観をより理解できるような日本語訳にも対応。
それによる把握できる世界観がまた楽しい。
そういった曲ごとの世界観や
ボーカルの雰囲気から、相対性理論…っていうか
やくしまるえつこのソロの方が感覚的には近いかな?
やくしまるえつこやカラスは真っ白を
全編英語詞にしたような…そんな感覚もあります。
こうしてMiliにハマったのは正解でしたが、
音楽的なもの以外でも
それを決定づけるものがありまして。
それが↓のインタビューに載っていた言葉。
今の日本の音楽市場に
どれだけの価値があるかなんて知らないし、
そんな日本でしかやる気ない、日本で大きくなりたい
なんて思ってるバンドは好きにすればいいけど
彼らが語った↑この言葉、
日本をメインに考えてるようなバンド…ってよりは
世界とか海外って言葉を出しておきながら、
海外にもちゃんとリスナー、フォロワーがいるのに、
日本をメインにしてるのを脱していないバンド、
世界に向けての活動が見えにくいバンドにこそ、
100回唱えさせたい言葉ですね。
実際に海外や世界という言葉を口に出していて、
海外でやってみたい、チャレンジしたいと
漠然としたことはいうけど、具体的な数字などを明示し
Miliのようなことを言うバンドはこれまでに見たことありません。
YouTubeやサブスクの台頭によって、
その言葉を現実にする可能性だって増してるし、
それはインタビューでMiliも明言しています。
海外のプロデューサーやミキサー、海外のバンドマンにも
ダメ元でも積極的に声かけた末にそれが実り、
彼らと共に音源制作してるバンドもいるのに。
そういうのをしないようなら、ね…っていう話だと思いますし。
ブログでもずっと前から言ってますが
海外で、世界で活躍する日本のバンド
を、応援したいんだオレは!ヾ(* ゚Д゚)ノ
自分も『ENDER LILIES』というゲームからMiliを知りましたが
ゲームの市場規模自体、世界的に見たら
今は映画より上、音楽よりは確実に遥か上なのに
日本人というか、日本の社会というか、日本って
未だに"いい大人が…"みたいに見られる趣味筆頭な気がする。
そんな気がしてならないゲーム好きは
おそらく自分だけではないハズ。
Miliはゲームやアニメも視野に入れつつ、
それでも自身のYouTubeチャンネルから出してる曲は
どれもかなりの再生回数を叩き出してます。
数ヶ月経てば100万単位は当たり前、
年単位になれば、上位は1000万を超えます。
今回、冒頭に貼った曲
"Ga1ahad and Scientific Witchery"に加え
"RTRT"
"world.execute(me);"
この3曲はこれまでに1,200万回前後再生されています。
海外レーベルと契約してるどの国内バンドよりも
遥かに聴かれていることがわかります。
コメント欄を見てもほとんどが海外からなので
インタビューで言ってたことが実現できているという
何よりの証にもなっていると思います。
その結果がSpotifyのフォロワー、リスナー事情にも現れてる。

単純にゲームやアニメを絡めた方が、
単純に音楽だけよりも広がりやすい
っていう利点があったにしてもね。
有言実行、素晴らしいです。
こういう考え、有言実行できるバンドが
日本にも増えていけばなぁ…と思わずにいられない。
そうして音楽性だけでなく、
彼らのスタンス的にも惚れ込んだ音楽プロジェクト
Mili『To Kill a Living Book -for Library Of Ruina-』
彼らがその姿勢を貫く限り、
自分も追っていこうと思います。
関連記事
ようやく気候が秋めいてきて
非常に過ごしやすくなりましたね(´∀`)
ウチで作ったプレイリストも捗る季節です。
これでマスクなんてしなくていいなら最高なんですけどね…
どうも、トトです。
それでは、本日取り扱う新譜は
解散を決めたPDSに続いての国内バンド…
と言っていいのか、音楽ユニット?プロジェクト?の作品。
自分も今年に入って知ったプロジェクトで
出会いは既に記事にしているゲーム
『ENDER LILIES』でした。
ゲームはもちろん、アニメとのタイアップも多く
そういった面からか、海外のリスナーも多い印象。
むしろ国内でこの音楽プロジェクトを知ってるのは、
それこそアニメやゲームが好きで、且つ
サントラや主題歌をチェックする人くらいな気がします。
そんな今年81枚目の新譜レビューはこちら!

Mili『To Kill a Living Book -for Library Of Ruina-』
1. String Theocracy
2. From a Place of Love
3. And Then is Heard No More
4. Iron Lotus
5. Children of the City
6. Gone Angels
7. Poems of a Machine
8. Salt, Pepper, Birds, and the Thought Police
国内外にファンを持つ音楽プロジェクト
Miliの最新ミニアルバム
『To Kill a Living Book -for Library Of Ruina-』が
10月29日にリリースされました。
『ENDER LILIES』で知り、サントラを聴き、
Spotifyで公式もフォローし、
その中毒性により何度もリピートした↑を中心に
YouTubeで軒並み過去曲を聴き漁り
ってとこまでしたので
ゲームやアニメではなく、純粋な"音楽"活動での
Miliの新譜が年内に聴けるとは思わなかった。
でも、実はリリーズの前に
『グレイプニル』のEDで聴いていたのでした。笑
この頃はMiliっていう認識をしてなかったのよ(。-∀-)ノシ
ゴブスレは見てないのでそっちは未聴。
そうしてタイアップなしの
正真正銘、Miliの純粋な音楽活動による新譜
早速、聴いていこうと思います。
※今作の楽曲はXBOX、PCゲーム『Library Of Ruina』で
挿入歌として使用されているようです。
String Theocracy
オープニングの1曲目は、今作のテーマソング。
『ENDER LILIES』でも存分に感じたピアノと
ホーンサウンドが彩るアップビートでダンサブルな展開。
そのホーンサウンドのおかげにより、
賑やかなピアノジャズ的な雰囲気がとても良い。
合間に出てくるサックスの音色も◯です。
ある種のパーティ感すらあり、そのパーティが
全く下品な感じしないのがとても好感です。
画的な動きはないにしても、
こうして曲を印象付ける1枚のイメージアートに
歌詞を載せるLyric Video方式なのもMiliの特徴か。
YouTubeの機能で出せる日本語詞の方も
ちゃんとMiliが手掛けているのか、
一人称も曲によって異なり、意味もしっかり伝わります。
ってなると、この一枚絵にも説得力が出てくる。
この絵自体もAo Fujimoriって人が描いてるようで
公式サイトにも正式メンバーとして名を連ねています。
でも、曲によって描く人はたまに変わってるし、
公式サイト、2年くらい更新してないっぽいけど。笑
そーいやvo/Cassieはカナダ人(カナダ国籍?)らしいけど
Cassie "Wei"っていう名前を見るに、
顔出ししてるライブ動画見ても東アジア顔だし、
中国とか台湾あたりの人なのかな?
From a Place of Love
2曲目は水の中にいるような音が背後で鳴る中、
Cassieのボーカルが響くとこから始まる。
L-O-V-E L-O-V-E ~♪のメロディが
ドレミファソラシド♪ ドシラソファミレド~♪
の音階が頭に浮かんでくるのが面白いなぁ( ´∀`)
それがあるせいか、間違いなくMiliの曲なんだけど
どっかで聴いたことあるような…
どこか懐かしさを感じるようなメロディの曲です。
ボーカルが何層にもなって聴こえる部分も、
非常にキレイですね。
And Then is Heard No More
Cassieのアカペラボーカルから始まる3曲目。
キィキィ言ってる木製の椅子や床が軋むような音は何やろか?
それはさておき、全体的にはピアノの弾き語り調です。
切ないピアノの旋律と透明感のあるボーカルが◎
コーラスと交錯する感じもキレイで良いですね。
今作に限らず、他の曲を聴いても思ったけど、
そういったバッキングやコーラスも
Cassieが歌ってるような曲多くない?
冒頭で載せた"Ga1ahad and Scientific Witchery"は
絵的に見ると、男の戦士?と魔女っ娘と、
1人で2役みたいなボーカルで輪唱してるのが
聴いてて凄さと面白さを大いに実感します。
Iron Lotus
イントロから中国の雰囲気をそこはかとなく感じる4曲目。
そうした中華の雰囲気を存分に含みながら、
アップテンポで耳触り良いメロディで、
しっかりMiliの曲としてまとまってる。
中華系のゲームやアニメのタイアップも取れるな。笑
名前はわからないけど、よく見る中国の弦楽器?をはじめ
他にも中国らしい音作りになってるってのが、
聴いた人誰しもが感じられるような曲です。
サビの雰囲気、メロディが個人的にかなり好きです。
中国感はMVの一枚絵に描かれた背景や、
枠のデザインなんかからも伝わってきます。
今作1周目の試聴から聴き覚えがありましたが
ENDER LILIESのあと、Miliの曲をYouTubeで
あらかた聴き漁ってた時期に聴いた曲だったし、
何となく耳に残る曲でもあったので覚えていました。
加えて、今作の中では唯一、
アニメーションとして"動く"MVでもありますね。
この白い雲みたいな餅みたいなキャラクターが、
太極拳みたいな動きしてるのも面白いわ。
この曲に至ってはYouTubeの字幕も
英語、日本語、謎にベトナム語と、バッチリ中国語の4つ対応。
Children of the City
80年代?風のシンセが耳を突く5曲目。
この曲ではCassieも他の曲とは違い、
淡々と低音で歌う部分もあり、なかなか新鮮。
そのシンセが消えると浮遊感を醸し出す
現代的なサウンドに早変わりします。
過去と現在を上手く混ぜたようなサウンド。
この前観た『ショック・ドゥ・フューチャー』のアンに
こういうの聴かせたらどういう反応するんだろ?
ってのも気になるくらい、シンセが耳を突く曲。
最後の数字を淡々と羅列していく部分は
数字の意味があるのかないのか気になるところ。
なんかのコードだったりするのかな?
※その意味が知りたい方はコメント欄を参照してみてください
Gone Angels
6曲目を聴いた時は、イントロからして
そのままENDER LILIESに使われてても
何の違和感もないなーってのを思いました。
それくらいENDER LILIESでも見たピアノ要素に加え
壮大なコーラスがまた合っている感じ。
Cassieのボーカルの感じも"Bulbel"と似た雰囲気。
タイトルの"Gone Angel"ってのも、
シーグリッド、シルヴァなんかをイメージすれば…
なんて想像も捗ります。

これ聴いてたらニーアとかにも合うんじゃないの?
なんてのも思えてきた。
ニーアシリーズの続編があれば、NieR x Miliも聴いてみたいな。
Poems of a Machine
7曲目でもCassieの低音ボーカルから始まる。
サビに向かう中で本来の高さを取り戻していき、
サビに入ると、これまで通りのCassieに。
tik tak…と時計の針音を模したボーカルや
Tell me whyを繰り返す歌詞など、
歌詞やボーカル面で耳を引くフレーズがあります。
タイトルとなっている『機械の詩』ってのも
言葉で上手く表せないけど、合ってる感じがします。
でもって、この曲の一枚絵も見てみたい。
Salt, Pepper, Birds, and the Thought Police
ラスト8曲目は、1曲目とはまた違うピアノジャズ感。
跳ねるようなリズムのピアノが良いですね。
こちらは同じくホーンサウンドも取り入れてるけど
テンポ感はそこまで速くもなく、落ち着いた感じ。
だからこそ、ちょっと落ち着いた感じの
小洒落たBARなんかで流れているような、
むしろ流れてて欲しい雰囲気ひとしお。
サックスもあるけど、こちらではバイオリンあり、
Cassieのボーカルは時折、幼さからくるような
子どもっぽいかわいさみたいなものを感じられます。
MVの一枚絵が、こんな荒廃した感じなのとは
何となくイメージからは想像つかないな。笑
しかし、それもYouTubeで歌詞を見ていると
鳥かごの中の有翼人種らしき一枚絵も納得&理解できます。
"塩と胡椒と鳥と思想警察"なんていうコミカルなタイトルも
歌詞を見てると意外とバイオレンス?
再生すると遠景になるけど、サムネは中央の子が近影になり
涙を流している様子が伺えます。
以上、
Mili『To Kill a Living Book -for Library Of Ruina-』
でした。
ENDER LILIESの枠から飛び出し、
Mili本来の音楽的作品を聴きましたが
良いですね!(* ゚∀゚)b
リリーズのサントラから入ったことに間違いはなかった。
サマソニの2017、2018に出てたらしいですが
その頃に既に知っていれば…(。´Д⊂)
2017は自分も行ってたし、好きなバンドと
タイムテーブル的にかぶりがなければ
絶対にライブ見てたし見たかったわ( ;∀;)
徐々に元に戻りつつあっても、今はこんな状況だし。
毎度毎度、遅咲きの自分が憎い…
国産ならではのバラエティ豊かな音楽性と
透明感のあるCassieのボーカル、
全編英詞なのも好感で、それだけでなく、
Cassieの英語力の高さも後押ししていると思います。
さらに、公式チャンネルから出してる
インパクトある一枚絵のMV、
Lyric Videoとも呼べるようなビデオには
曲の世界観をより理解できるような日本語訳にも対応。
それによる把握できる世界観がまた楽しい。
そういった曲ごとの世界観や
ボーカルの雰囲気から、相対性理論…っていうか
やくしまるえつこのソロの方が感覚的には近いかな?
やくしまるえつこやカラスは真っ白を
全編英語詞にしたような…そんな感覚もあります。
こうしてMiliにハマったのは正解でしたが、
音楽的なもの以外でも
それを決定づけるものがありまして。
それが↓のインタビューに載っていた言葉。
僕らにとっては日本国内で10万人のファンがいるよりも、世界各国に1000人ずつファンがいる方が理想なんですよね。
今の日本の音楽市場に
どれだけの価値があるかなんて知らないし、
そんな日本でしかやる気ない、日本で大きくなりたい
なんて思ってるバンドは好きにすればいいけど
彼らが語った↑この言葉、
日本をメインに考えてるようなバンド…ってよりは
世界とか海外って言葉を出しておきながら、
海外にもちゃんとリスナー、フォロワーがいるのに、
日本をメインにしてるのを脱していないバンド、
世界に向けての活動が見えにくいバンドにこそ、
100回唱えさせたい言葉ですね。
実際に海外や世界という言葉を口に出していて、
海外でやってみたい、チャレンジしたいと
漠然としたことはいうけど、具体的な数字などを明示し
Miliのようなことを言うバンドはこれまでに見たことありません。
YouTubeやサブスクの台頭によって、
その言葉を現実にする可能性だって増してるし、
それはインタビューでMiliも明言しています。
海外のプロデューサーやミキサー、海外のバンドマンにも
ダメ元でも積極的に声かけた末にそれが実り、
彼らと共に音源制作してるバンドもいるのに。
そういうのをしないようなら、ね…っていう話だと思いますし。
ブログでもずっと前から言ってますが
海外で、世界で活躍する日本のバンド
を、応援したいんだオレは!ヾ(* ゚Д゚)ノ
自分も『ENDER LILIES』というゲームからMiliを知りましたが
ゲームの市場規模自体、世界的に見たら
今は映画より上、音楽よりは確実に遥か上なのに
日本人というか、日本の社会というか、日本って
未だに"いい大人が…"みたいに見られる趣味筆頭な気がする。
そんな気がしてならないゲーム好きは
おそらく自分だけではないハズ。
Miliはゲームやアニメも視野に入れつつ、
それでも自身のYouTubeチャンネルから出してる曲は
どれもかなりの再生回数を叩き出してます。
数ヶ月経てば100万単位は当たり前、
年単位になれば、上位は1000万を超えます。
今回、冒頭に貼った曲
"Ga1ahad and Scientific Witchery"に加え
"RTRT"
"world.execute(me);"
この3曲はこれまでに1,200万回前後再生されています。
海外レーベルと契約してるどの国内バンドよりも
遥かに聴かれていることがわかります。
コメント欄を見てもほとんどが海外からなので
インタビューで言ってたことが実現できているという
何よりの証にもなっていると思います。
その結果がSpotifyのフォロワー、リスナー事情にも現れてる。

単純にゲームやアニメを絡めた方が、
単純に音楽だけよりも広がりやすい
っていう利点があったにしてもね。
有言実行、素晴らしいです。
こういう考え、有言実行できるバンドが
日本にも増えていけばなぁ…と思わずにいられない。
そうして音楽性だけでなく、
彼らのスタンス的にも惚れ込んだ音楽プロジェクト
Mili『To Kill a Living Book -for Library Of Ruina-』
彼らがその姿勢を貫く限り、
自分も追っていこうと思います。
関連記事
コメント
コメント一覧 (4)
この楽曲はLibrary of Ruinaゲーム本編で、盲目的に司令を遂行する人間の成れ果てを相手取った時の挿入歌だったので、歌詞は全てそのようになっています。
このミニアルバムの楽曲は本編シナリオにかなり忠実ですので、是非著者さんもゲーム『Library of Ruina』をお楽しみください。
トト (toto_not_ba
nd)
が
しました
コメントありがとうございます。
"Children of the city"のアウトロの数字の羅列、歌詞の内容の説明もありがたいです。そういったものが背景になっていたんですね。
自分もゲーム好きですので、プレイしたいのは山々なんですが… 調べてみたらXBOXとSteamでしかリリースされていないみたいですね。自分はPSユーザーなので、出来なさそうなのが残念です。
もしPSの方にも来ることがあれば、チェックしておきますね。ありがとうございました。
トト (toto_not_ba
nd)
が
しました
ホドさんも仰るとおり、本アルバムの曲はすべて韓国のゲーム『Library of Ruina』の挿入歌となっています。
曲名も歌詞も、ゲームをプレイしていれば「なるほど!」と思うほどきれいに対応しているのですが、プレイヤーはついついその先入観で聴いてしまいがちで……
それでトトさんがこのアルバムを純粋に音楽として評論してくださっているのが新鮮で、思わず一気読みしてしまいました。
ちなみに、
From a Place of Love
And Then is Heard No More
Iron Lotus
Children of the City
Gone Angels
これらは全てボス戦の専用BGMです。
トト (toto_not_ba
nd)
が
しました
はじめまして。
コメントありがとうございます。
ホドさんと社さんのコメントを見るに、単純にゲームとしての『Library of Ruina』が物凄く気になってきました…笑
曲調からして、それがボス戦BGMなの?!という意外性もあり、PSユーザーの自分では手が出せないのが何とも歯痒いです(。´Д⊂)
ただ、自分もゲーム好きで、プレイし終わったゲームの記事も書いてはいます。ゲームから知ると、社さんの言う『なるほど!』の気持ちも大いに理解できます。笑
でもゲーム記事はサブで、当ブログのメインコンテンツはあくまで音楽ですので、一気読みしていただけたのは素直に嬉しいです。ありがとうございます<(_ _)>
トト (toto_not_ba
nd)
が
しました