今回感想を書く作品と同日公開の
ロン 僕のポンコツ・ボット
昨今、ディズニー作品は配信贔屓なものばかりで、
たまにこうして劇場公開したと思ったら
上映規模の9割が吹替
残り1割の字幕版は21:00前後とか…
で、『2分の1の魔法』のとき同様
どーせパンフレットも配布してねーんだろ
と思ってSNSで検索をかけると案の定。
コロナ後のディズニー作品、
マジで嫌気さす
ロンも観に行こうと思ってたのに白けるわ…
おかげで行くの迷い出しました(。-ω-)-3
どうも、トトです。
ロンはそうして白けたからこそ
こっちは絶対観るわ、と思ったのが
今回の感想を綴った作品。
そんな今年33本目の新作映画はこちら。

ビルド・ア・ガール
(原題:HOW TO BUILD A GIRL)
1993年、イギリス郊外に家族7人で暮らすジョアンナ(ビーニー・フェルドスタイン)は、底なしの想像力と文才に長けた16歳の高校生。貧しくも優しい両親や兄弟に囲まれているが、学校では冴えない子扱い。あふれる表現欲求や自己実現を持てあまして悶々とした日々を送っている。
「わかってる。定番のヒロインと私は全然違うよね」
そんな環境を変えたい彼女は、音楽マニアの兄クリッシーの勧めで大手音楽情報誌「D&ME」のライターに応募。単身で大都会ロンドンへ乗り込み、仕事を手に入れることに成功する。
そして大切な髪を赤く染め、奇抜でセクシーなファッションに身を包んだジョアンナは“ドリー・ワイルド”へと生まれ変わり、ロックの世界に引き込まれていく。音楽ライターとしてその才能を開花させ人気者となったジョアンナだったが、インタビュー取材で出会ったロック・スターのジョン・カイト(アルフィー・アレン)に夢中になってしまい、冷静な記事を書けずに大失敗。
「生き残りたいなら、全て蹴散らせ!」という編集部のアドバイスにより“いい子”を捨て、“嫌われ者”の辛口批評家として再び音楽業界に返り咲くジョアンナ。過激な毒舌記事を書きまくる“ドリー・ワイルド”の人気が爆発する。地位と名声、お金も手に入れるが、しかし彼女はだんだん自分の心を見失っていき……。
実話に基づく…ほぼ
と、最初に出たけどマジ?
とはいえ『ほぼ』だからな。笑
映画的に脚色してる部分も多いだろうけど。
そんな16歳の女の子の成功と失敗を
105分でズバッと駆け抜ける作品
ビルド・ア・ガール
を、公開日翌日に観てきました。
わかりやすーい青春ムービーでもあり、
主役のジョアンナ/ドリー・ワイルドの
喜怒哀楽の表情豊かなところが楽しめる。
そんな本作の主役を演じるビーニー・フェルドスタイン
冒頭から
スクールカースト下位な見た目がモロに出るジョアンナ
見た目通りにデブいじりとかもされるけど
ぽちゃ好きな自分としては余裕でアリなんだが…w


顔だってカワイイじゃないか!ヾ(* ゚Д゚)ノ
ぽっちゃり地味子とか最高級やろが!ヾ(* ゚Д゚)ノ←
そんなジョアンナを演じるビーニーは
調べてみると今、28歳だって言うから驚き∑(・ω・ノ)ノ
それが16歳の役やってんのか!
日本でも見た目が若けりゃ出来るだろうけど
ビーニーも20前半くらいだと思ってたわ。
ただ、ビーニーもビーニーだけど
お母さん役やってたサラ・ソルマーニも
だいぶキレイだと思いましたけどね。
幸薄そうなとこが本作の役柄にピッタリ。笑

部屋を壁一枚隔てて"ルームシェア"してるお兄ちゃん、
クリッシーとの関係性も良い。
時にジョアンナをウザそうにはしつつも
終始、面倒見の良いお兄ちゃんっぷりを見せるのが
海外ならではの家族愛らしくて良かったです。

テレビでやらかした妹を気遣って、
翌日は一緒に登校してあげるとか優しいなぁ( ´∀`)
ただ、ドリー・ワイルドとして調子に乗ったジョアンナに
どんな男とヤッたかを延々聞かされるんは
さすがにクリッシーに同情するけどなw
そんなクリッシーからタイプライターを借り
ライター業を始めるジョアンナ。
タイプライターとか出るとさすがに時代を感じるけど
1回、使ってみたいんだよなぁ(* ゚∀゚)
タイピングする感覚、めっちゃ気持ち良さそうだし。
自分が使ってるPCのキーボードだって
キーが深く、タイピング音が鳴るようなもの使ってるし
タイプライターはある種の憧れだわ(* ゚∀゚)

ジョアンナの部屋には
壁に偉人の絵や写真が貼られていて、
ジョアンナのイマジナリーフレンド的に
動き、話してくれるのは面白かった。
これがBjörkのポスターや、ジョンの壁紙も
ジョアンナに語りかけてきたりする。
こういうのも10代ならではかなーなんて思って観てました。
ジョアンナがライター業を始めるキッカケとなった
音楽誌D&MEの中の1人が


SUM 41のConeに見えてしょうがないw
彼が映るたび、そればっか浮かんじゃってw
D&MEの仕事として
ドリー・ワイルドとしての初ライブ。
バンド名はマニックスって言ってたけど、若き日の
Manic Street Preachersだったのかな?
ここが"ほぼ"実話の部分なのかな?
と思いつつ観てたけど、そのシーンが良かった。
小さなライブハウスで、前線にいき、
モッシュの中にまみれるドリー
本来あるべきライブハウスの空気感、
もみくちゃになるモッシュピットの雰囲気、
今の世の中の現状では
これが"過去"のものになってるのがとても寂しく悲しく
元通りになるのはいつになるのか…
と、思いを巡らせるばかりです(´・ω・`)-3
D&MEでのキャリアを積み、
ロックスターへの取材をする際、
そのロックスターに恋してしまうジョアンナ

書いた原稿は即刻ボツ!
ファンだろうが、ライターだろうが、
ガチ恋は駄目だな
ってのも、よーーーくわかります。
ガチ恋、信者、イナゴと迷惑千万な輩はいるけど
盲目になるんじゃなぁ(。-ω-)-3
なにがどうなってそういう思考になるのか
自分にゃサッパリわかりませんが┐(。-д-)┌
でも、内容自体の良し悪しは別。
"本物"以外のヤツらをナパーム弾で吹っ飛ばすんだよ
的なことを、D&MEでは言ってたけど、
無意味に過激すぎるのもな…w
下手すりゃ現代じゃ無意味に炎上するだろうし。
ただ、正しく良し悪し、個人の好き嫌いを語る分には
そっちの方が良いと思うけどな。
褒めるしかしないメディアなんて信用できんし、
忖度してんじゃね?金もらってんじゃね?
なんて邪推しちゃうし。日本のメディアみたいに。
そんなジョアンナを虜にした
ロックスターのジョン役には
アルフィー・アレン

どっかで観たことあるような…と思ったけど
『ジョジョ・ラビット』に出てたな!
ジョジョは、同時期に公開されてた
『リチャード・ジュエル』共々、
サム・ロックウェルの方に惹かれちゃったからな。
アルフィー・アレンは忘れてた。笑
ライターとして大成功を収め、
改めてジョンに告白をする → フラれる
D&MEの面々は影でジョアンナ貶す
家族にも悪態をつき、落ち込むジョアンナに
そばで寄り添ってくれる犬がかわいい(*´ω`*)
ボーダーコリーかわいい(*´ω`*)
ジョアンナ自身が唯一の友だちだと言ってたからね。
猫も好きだけど、やっぱ犬よ犬(*´ω`*)
そうして何もかもうまくいかず、
コンパスで手首付近を自傷してたけど
その傷跡がU2みたいとか
ジョーク飛ばせるのも家族愛ゆえか。笑
U2のボノに捧げたみたい
とか、クリッシーもよう言うなw
自分の失敗も認め、
D&ME時代にボロクソに批評したバンド133組に謝り、
ライターとして裏切ってしまったジョンに謝り、
またライターとして新たな出発をする。
そして、映画を観てる人たちに向かって
ジョアンナが語りかけたところで終幕。
エンディングも記事のような演出で描かれ、
観ていてとても楽しかったです。
と、フツーに楽しんで観れた
ビルド・ア・ガール
の感想でした。
楽しかったのでパンフレットも買いました。

昨年は『mid90s』で90年代中期のアメリカを
今作では90年代初頭のイギリスを観ました。
90年代ってやっぱ色々と画になるのかな。
そういった意味では、今作のサントラも
必聴なのかもしれません。
それ以上に、今作は10代の女の子を主軸に
成功と失敗を描いているけど、
10代だからこその経験、振り幅はもちろん、
経験することに年齢は関係ないようにも思います。
ジョン役のアルフィー・アレンは
パンフレットのインタビューの中で
僕がキャトリン(原作/脚本)から学んだことのひとつは、本当の自分を受け入れるということ。本当の自分は何者なのかを周りに決めさせるのではなく、自ら世界に見せつけてやることだ。ありのままの世界を体験し、自分をさらけ出すのを恐れないこと。恐れずに馬鹿なまねをすること。僕が思うに、それが人生で一番重要なメッセージだと思う。
と、語っています。
世の中、特に日本人は
周りに流されがちな人が多いように思いますしね。
流行ってるから、話題だからだとか、
周りの友だちがやってるから、良いと言ってるからだとか
そんなんじゃなくて、自分自身が選び、
自分自身の体験、経験として積み重ねていくのが
大事なことのように思います。
で、今作は予告編を観て興味を持ったのが前提だけど
題材として音楽ライターになる女の子ってことで
自分もメインコンテンツは音楽をネタに
こうしてブログを書いてるからこそ
って部分も、今作が気になった理由のひとつでもあります。
ブログだろうと、雑誌ライターだろうと、
物書きにとって、その書き方ひとつで
読み手に与える印象は変わりますからね。
自分が書きたいことが第一であるのはもちろんだけど、
自分も色々と考えながら日々、書いてますんでね。
そういった意味でも、今作を観た意味は
多少なりともあったように思います。
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