そういえば、他の映画館と違って、

ひと席間隔、空けていなかったとこに観に行った



『サイコ・ゴアマン』から、

気付けば2~3週間以上経っても

なーんも起きずに日々を過ごせてました。

映画好きの意識が高いのか、

映画館の感染対策の賜物か、

やっぱ映画館でクラスター起きませんね。

こうなってくると、1年前の感染初期段階で

映画館が閉鎖された意味が全くわからん(゚皿゚#)イラ

どうも、トトです。



前回の『DON'T BREATHE 2』以来、

久しぶりの映画です。

今回の作品と同日公開だった



『スペース・プレイヤーズ』も

チェックはしていたんだけども、なんかね…

↑本予告見たら萎えてしまった(。-ω-)-3

『レディ・プレイヤー1』みたいなことやりたいのか?

という、レブロン以外の登場"キャラ"押しが過ぎてなぁ…

日本だからね、しょうがないね、って部分はわかるけど

なんだかなぁ…、と。

ってことで、8/27公開作品は

今回の作品一本に絞ることができました。

そんな今年23本目となる新作映画はこちら。



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ショック・ドゥ・フューチャー
(原題:LE CHOC DU FUTUR)

1978年、パリ。シンセサイザーやリズムマシン、シーケンサーなどの電子楽器が普及し始めた頃。若手ミュージシャンのアナは、部屋ごと貸してもらったシンセサイザーで作曲にとりかかるものの、納得のいく曲が書けずにいた。さらに締め切りが過ぎ、担当者が急かしにやってくるなかでシンセサイザーが壊れ、修理を呼ぶ羽目に。しかしアナはそこで日本製のリズムマシン(ROLAND CR-78)に出会い、歌手のクララとともに、即興で曲を作り始める。果たして、大物プロデューサーも参加する今夜のパーティーまでに、アナは未来の音楽を完成させることができるのか―。




公開日の翌日、8/28に観に行ってきました。

予約購入なしに、当日の上映30分前に劇場に着き

フツーにそこそこ見やすい場所を取れたのも久々な感覚。

それほど話題性もないゆえなんだろうけどね。

予告編の再生回数なんて、

『スペース・プレイヤーズ』の約1/1000ですよw

ショック・ドゥ・フューチャー

電子音楽、エレクトロミュージックに対して

決して見識が深いワケではないけど、

少しだけど聴いてはいるし、

仮にもメインコンテンツは音楽ネタでブログ書いてるので

そういった部分でも興味をもった作品です。


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序盤から音楽は鳴り続けてたけど、

あらすじの通り、アンが行き詰まってたので

ちょっと退屈でした。

でも、日本製のリズムマシン

文字列的にどうしてもガンダム(RX-78)が浮かんでくる

ROLAND CR-78が出てきてからは、

アンの創作意欲も爆発して、面白くなってきました。

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ボーカル録りの為に訪れたクララと共に

作り上げた曲なんかは、めっちゃ良かったですね(* ゚∀゚)

最初にアンの作ったデモがあって、

それを聴きながらクララが歌詞をつけ、

ボーカルメロディを載せていき……

っていう、1つの曲が出来上がっていく過程を見れて

めちゃめちゃワクワクしながらスクリーン観てました(* ゚∀゚)wktk



同じ展開を繰り返すだけのEDMとかすぐ飽きるけど

エレクトロミュージックとはいえ、

やっぱボーカルあった方が良いよね!




クララは実際に音楽活動もしてるみたいですね。

ちゃんと音源もリリースしてるみたいだし、

だからこその起用だったのも、

監督のインタビューから伺えます。





78年という時代背景ゆえに、

確かに劇中に流れる音楽は古臭く感じたけど

それがどんどん進化、浸透していって

生まれているのが今の音楽だものね。

現代では、こういう専門的な人じゃなくても

バンドだって、ソロシンガーだって、

シンセを取り入れるミュージシャンはゴマンといる。


そんな箱1つで音楽ができるってのか?

なんて台詞もありましたが、

あんなデカめなダンボールくらいの重たい機材どころか

ノーパソ1台あれば音楽が作れる時代。


ロックなんて死ぬ
セレブが高いソファに腰かけて聞くだけのものになる
客も会場も汚い


というアンの言葉には

バンドミュージック好きとして耳が痛かったけどw

でも、実際に今はそうなりつつありますしね。

ロックは死んだ

なんてのは、もう何年も言われ続けてる。

純粋なロック、メタル好きなんて高齢化甚だしいでしょう。



広い野外で音楽が鳴るようになる

現代はとんでもなく大規模な野外フェスが溢れてるよ。

小さなライブハウスとも、大きなアリーナともまた違う

フェスならではの体験ができるようになってるよ!



ロボットが踊る音楽なんて誰が聴く(見る)?

踊ってはいないけど、既にシーンから去ってしまった

Daft Punkがいますよね。



あと現代日本ではVTuberなんて存在もいるし、

VTuberの先駆けなんて初音ミクでしょ?



っていう、必ずしも見た目が

実在する人間である必要はないってのも実現してますね。

そもそも、現代のフランスの電子音楽、

シンセを使ったような音楽っていうと



Gorillazなんかも、イメージはアニメキャラだしね。

アンは映像を出してライブすることだってできる

って言ってたけど、それも現代では珍しくないですしね。

行ったことはないけど、amazarashiって確か

そういったメンバーなしで、映像出すライブだってのを

どこかで聞いたような覚えがあります。



↑これを見ると、顔出ししてないワケじゃなくて

やっぱり映像を出すことがライブの演出として

かなり大きな割合を占めてることが伺えます。



なぜみんな英語で歌いたがる?
ここはパリだろ?


と、アンとクララの傑作に対して

大物様が仰ってましたが、

日本でも同じこと言いそうなガラパゴス老害いそう(。-∀-)w

こういうヤツに評価されないと大きくなれないとか

昔も今もクソみたいな体制は変わらないんですね。


というか、何の知名度もないフリーの作曲家が主催する

自宅のパーティに、大物プロデューサーが来るのかw

しかも、アンは受けてた仕事も蹴ったのにw

これって時代ゆえなのか、フランスだからか、

それとも映画だからこその演出なのか。

そのへんちょっと気になりましたねw



たった1人に否定されたから何だ
そんなのアイツの好みに合わなかっただけだろ


周りの人のことを考えろ
良い、好きと言ってくれた
お前の周りの人の言葉まで無駄にする気か?

レコードでも出したいのか?

出したい!
もっと色んな人に聴いて欲しい!



このへんのやり取りは同じ立場の人たち、

曲を作り、世に出す人たちの方に

より刺さるようなやりとりだった気がします。

でも、広く色んな人に聴いて欲しいってのは

既に現代では実現できてますよね。

YouTubeという動画サイト、

SpotifyやApple Musicなどの

サブスクストリーミングサービス。

それを利用しないんだったら、

結局↑のクソ老害と同じなのでは?

なんて思っちゃいますね。

さっきの言語のこともそうだけど、

自分の近く、自分のいる国だけで

展開されるのが望みなら好きにすればいいけど、

世界との壁は薄くなり、

面倒臭い業界人なしでも発信できるものがあるのに

それを使わないのは、些か勿体ない気もしますね(´・ω・`)




と、78年だからこその言葉から

現代との比較ができるものもあって

そのへんも見ていて楽しめました。


こんなシンセやエレクトロミュージックの

"さわり"以下のこともわからない自分が楽しめたんだから

世の音楽好きな人だって楽しめる人は多いんじゃないのかな?

なんて思った作品でもありました。


ってことで、久しぶりに

パンフレットも購入。

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監督の文字数多いインタビューも面白かったけど

おそらくそれよりも多かった、

石野卓球 × 野田努

の、トークショーのが内容的には面白かったw

その中でも語っていましたが、

この記事を書いている時点では#5まで出ている



Roots of 電気グルーヴ

なんてのを見るのも良いかもしれません。

卓球さんと同世代で、同じような音楽聴いてて、

かつ機材にも精通してる人なら、

卓球さんと同じような見方で

今作を楽しめるんだろうなぁ、なんて思ったし

そういう楽しみ方をできる人が

少し羨ましくもありましたね。




ここ最近、音楽に関係するような映画も

いくつか見てきましたが、

この作品も音楽好きにオススメできるし、

詳しい人にはより楽しめる作品でもあると思いました。




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